ファミリーレストラン「ガスト」で、客席に設置されたコンセントにフタが付いているとした写真がツイッターでいくつか投稿され、驚きが広がっている。
コンセント席は売りだっただけに、「利用不可になってる...」などと嘆く声も相次いでいる。運営するすかいらーくホールディングス(HD)に取材した。
経費削減?ホコリ防止?
ガストの公式サイトにある店舗検索で、行きたい地域を決め、「絞り込み検索」のボタンをクリックする。そして、多数の条件の中から、「コンセント席(電源)あり」を選択すると、その店が地図上に表示される。
ガストでは、こんなサービスを売りにしており、コンセント席は、コロナ禍によるリモートワークなどに使う客に馴染まれていたようだ。
ところが、2022年12月19日ごろから、ガストの店内でコンセントにフタがされているといった書き込みや写真投稿がいくつか見られるようになった。
ガストを利用したという「よんてんごP」(@yontengoP)さんは21日、フタがされたコンセントの写真をツイッターに投稿した。公式発表は見当たらないものの、ツイート検索したところ、各店舗でコンセントの利用制限を始めたようだと報告し、大きな話題になった。
その投稿によると、使用中止などのお知らせはないため、中には、コンセントのフタを取り外して使う客のほか、店員に「フタが付けっぱなしになってる」と知らせるケースもあり、混乱が見られたという。
フタをした理由について、ツイッター上では、「単純に経費削減では? 最近の電気代の上がり方は尋常ではないので...」「コンセントにホコリが入らないようにするカバーですね?」などの憶測も出ていた。
「店舗ごとのお客様のニーズに合わせて対応」
公式サイトの店舗検索で、「コンセント席(電源)あり」の絞り込み検索をすると、12月23日夕現在で、どこにも該当店舗がない状態になっており、このことも話題になっていた。
ガストを運営する「すかいらーくHD」の広報室は同日、J-CASTニュースの取材に対し、コンセントの利用について次のように説明した。
「アフターコロナに伴い、お食事を目的とされるお客様が増えている中、コンセントをご利用いただけるお席の一部見直しをさせていただいておりますが、店舗ごとのお客様のニーズに合わせて対応させていただいております。今後も引き続きご利用いただけますので、是非ご活用いただければと思います」
また、店舗検索でコンセント席が出てこないことについては、一部見直しに伴う移行期間として、いったんコンセント席の表示を削除したとした。利用状況によって対応するため、近日中に引き続き表示されるようになり、必要な客にはコンセント席を利用してほしいとしている。
なお、ガスト以外のすかいらーくグループのレストランでも、同じ対応を行ってコンセント席を一部見直すことを明らかにした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)