「AVは女性を性的虐待し娯楽にしている」Colabo弁護団発言に支援団体が抗議 「女性の意思決定を踏みにじるもの」

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   多様な意思決定と生き方を支援する一般社団法人sienteが2022年12月21日、中高生世代の女性を支援する一般社団法人Colaboの会見で登壇者が「アダルトビデオ(AV)は、女性を性的に虐待して、そのことを娯楽にしている類のもの」と発言したことに対し、抗議声明を発表した。

  • sienteのウェブサイトより
    sienteのウェブサイトより
  • sienteの抗議声明。ウェブサイトより
    sienteの抗議声明。ウェブサイトより
  • sienteのウェブサイトより
  • sienteの抗議声明。ウェブサイトより

「中傷発言であり、非常に遺憾です」

   sienteはAV出演者などが受ける職業差別解消、性感染症に関する啓蒙・性教育などに取り組む団体で、ノンフィクション作家の中山美里さんが代表を務める。

   Colaboが11月29日に開いた「Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見」では、弁護団の角田由紀子氏が「アダルトビデオというのは、まさに女性を性的に虐待して、そのことを娯楽にしている類のものなんですね」と発言。sienteは12月21日にウェブサイトで発表した声明で、この発言に次のとおり抗議した。

「角田氏がアダルトビデオと幅広く表現されているアダルトビデオ業界の中には、現在、適正AVという厳しい自主規制ルールに則った運用を行なっている業態があります。

適正AV業界では、出演者の意思決定を尊重し、人権を保護する自主規制ルールを敷いており、作品の表現内容においても出演者が納得した上で出演し、台本のある中で表現活動を行なっているにすぎません。そのため、『女性を性的に虐待し、それを娯楽にしている』という発言は、適正AV業界に関しては事実と異なり、出演者、制作者、視聴者を傷つける中傷発言であり、非常に遺憾です。

また、このような発言を公的に配信することにより、適正AV業界で働く人たちに対するスティグマが植え付けられてしまいます。AV女優の仕事は、性的虐待を受けることではありません。

角田氏の発言は、適正AV業界で働くことを選択した女性の意思決定を踏みにじるものであり、厳重に抗議するものであります」
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