無効試合から一転...物議の赤穂戦はカシメロKO勝利に 地元メディア「歓迎すべきニュース」

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   2022年12月3日に韓国・仁川で行われたプロボクシングのスーパーバンタム級10回戦の結果が、無効試合からKOに変更された。主催の「トレジャー・ボクシング・プロモーション」が12月21日にツイッターで公表した。

   試合を管轄した韓国ボクシングコミッション(KBM)が、元WBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン、33)とWBO世界スーパーバンタム級8位(当時)赤穂亮(横浜光、36)の試合を無効試合からカシメロの2回KO勝利に変更したという。

  • カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)
    カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)
  • カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)

赤穂「自分の完敗です。カシメロ強かったです」

   試合は初回にダウンを喫したカシメロが2回に入って猛攻。力強いパンチで赤穂を追い詰め優位に進めた。ところが2回途中にカシメロが放ったパンチが赤穂の後頭部を直撃し試合が一時中断。休憩をはさむも赤穂のダメージは回復せずレフリーが試合続行不可能と判断し無効試合となった。

   流れが傾きかけていただけにリング上のカシメロは不満を隠さなかった。

   カシメロの地元フィリピンメディア「ABS-CBN」(WEB版)は、韓国で行われた物議を醸した試合から3週間後にカシメロが勝利したと伝えた。

   同メディアによると、フィリピンのプロボクシングを管轄するゲーム・アンド・アミューズメント・ボード(GAB)が、カシメロ対赤穂戦の結果を不服としKBMに試合を調査するよう要請していた。

   調査の結果、KBMは「赤穂は、彼が受けたダメージは後頭部に受けたパンチの影響によるものではないと述べた」とGABに報告したという。記事では「この結果はGAB にとって歓迎すべきニュースだ」と指摘した。

   赤穂は試合直後の3日にツイッターを更新し、「自分の完敗です。カシメロ強かったです。でも皆さんの応援がほんと力になりました。正直パンチも効いてましたし後頭部が効いているのか顎のパンチが効いているのかわからない状況でした」などと投稿した。

   スーパーバンタム級転向初戦で無効試合から2回KO勝利となったカシメロは21年8月のギレルモ・リゴンドー戦以来の白星となった。

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