ホテル暮らしを続けている弁護士の福永活也さん(42)が、ノーマスクを理由に朝食ビュッフェの利用を断られたことに対し、ツイッターで不満をつづっている。
福永さんは、予約時にホテル側から着用のお願いだけをされ、義務と言われなかったとしている。ホテル側は、「個別の案件はお答えしかねますが、ブッフェは公共性が高いので着用をお願いしています」と取材に説明した。
「お客様へのご協力のお願い」でマスク着用呼びかけ
福永さんは、フリーターから弁護士に転身した経歴の持ち主だ。「日本一稼ぐ弁護士の仕事術」という著書を出してテレビにも出演したほか、エベレスト登頂も果たしたと報告するなど多彩な活動をしている。
現在は自宅を持たずに、100日ほど様々なホテルを宿泊する生活をしているという。福永さんは2022年12月18日、高級ホテルとして知られる宿泊先の「ウェスティン都ホテル京都」(京都市)でノーマスクだったため朝食禁止になったとして、レストランからの通知だとする書面の写真を投稿した。
その書面では、「マスクのご着用をしていただけない為、本日は朝食ブッフェのご利用をお断りさせていただきました」として、対応への理解を求めている。福永さんが断る理由を分かるように書くようホテル側に依頼すると、スタッフが福永さんの部屋まで書面を持ってきたという。
これに対し、福永さんは、朝食の予約時にはマスク着用は義務だとは言われておらず、お願いするだけだったにもかかわらず、後出しをされたのでトラブルになったと明かした。ウェスティン都ホテル京都の公式サイトには、「お客様へのご協力のお願い」として、ホテルの公共エリアでは、「必ずマスク (フェイスカバー) を着用」としている。
福永さんは、ホテル側が着用は義務だと明言していれば、最初から朝食を予約しなかったという。福永さんが入会したジムでは、入会時に着用について説明を受け、入館時には必ずマスクをしているとした。
福永さんは、食事中に家族などで会話するのがOKなら、会話なしでマスクしない自由を許容するべきだとも主張している。ホテル内のスパでも、ロッカールーム内ではマスクをするよう入口で何度も言われたが、ロッカー内では会話もしておらず、マスクしていない人も注意されなかったという。これまでの宿泊で、ノーマスクのためサービス提供が禁止されたのは初めてだとしている。