サッカーの元アイルランド代表MFロイ・キーン氏(51)が、ワールドカップ(W杯)カタール大会で優勝したアルゼンチン代表リオネル・スカローニ監督(44)に敬意を表して「歓喜のダンス」を受け入れたと複数の海外メディアが2022年12月19日に報じた。
アルゼンチン監督は「好きなだけ踊ることができる」
W杯カタール大会決勝は12月18日にルサイルスタジアムで行われ、アルゼンチンがPK戦の末フランスを破り36年ぶり3度目の優勝を果たした。
試合はアルゼンチンが2-0で前半を折り返すもフランスが後半に2ゴールを挙げ同点に追いつき延長戦へ。延長後半3分にFWリオネル・メッシ(35)がゴールを決め勝負がついたかに思われたが同13分にFWキリアン・エムバペ(24)がPKを決め再び同点に追いついた。
勝負は120分で決着がつかずPK戦に持ち込まれ、アルゼンチンがPK戦を4-2で制し大会を締めくくった。試合後は選手それぞれがピッチ上で歓喜を爆発させ、スカローニ監督が子供たちとダンスを披露する姿などが見られた。
英メディア「talk SPORT」(WEB版)は、キーン氏はブラジル監督に対する苛立ちとは異なりアルゼンチンの監督に「好きなだけ踊ることができる」と冗談を言ったと伝えた。
「今後10年間踊り続けろ」
同メディアによると、決勝戦を中継した英国放送局の解説を務めたキーン氏は、アルゼンチンを優勝に導いたスカローニ監督の手腕を高く評価し、試合後に見せた「歓喜のダンス」に言及したという。
子供たちとダンスするスカローニ監督に「思い切り踊ってください」と呼び掛け、「彼ら(アルゼンチン代表選手)は今夜ホテルで踊るでしょう。彼らに幸運を祈る。今後10年間踊り続けろ」とエールを送ったという。
キーン氏は12月5日に行われた決勝トーナメント1回戦のブラジル対韓国戦でも英国放送局の解説を務め、ブラジルが得点するたびにゴールパフォーマンスを披露した選手やダンスに加わったチッチ監督(61)に苦言を呈した。
英メディア「デイリーメール」(WEB版)によると、キーン氏はブラジル選手らのパフォーマンスを「無礼」だと非難し、「(ブラジルは)4つのゴールを挙げ、毎回ダンスをしている。最初のものはあまり気にしないが次に監督まで加わった。私はこれが気に入らないし、良いとは思わない」と語ったという。