「恋愛映画は全部一緒」M-1ウエストランドの毒舌ネタ、恋愛映画の名監督が見解 「悪口だ、とかじゃない」

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   映画監督の今泉力哉氏(41)は2022年12月19日、M-1グランプリ2022で優勝したウエストランド(井口浩之さん、河本太さん)のネタについてツイッターで言及した。

   今泉氏は数多くの恋愛映画を手がけている。ウエストランドが決勝1回戦のネタで「恋愛映画は全部一緒」というネタを披露したことなどについて、私見を述べている。

  • ウエストランド(写真:つのだよしお/アフロ)
    ウエストランド(写真:つのだよしお/アフロ)
  • ウエストランド(写真:つのだよしお/アフロ)

「こればっかりだろうが!全部一緒だから!」

   ウエストランドは決勝1回戦、最終決戦ともに、河本さんが作った「あるなしクイズ」に井口さんがまともに答えず、自身の思ったことを伝えるというネタを披露した。

   決勝1回戦冒頭で河本さんが「アクション映画にあって恋愛映画にないものは」と問うと、井口さんは「アクション映画は色んなパターンがあるけど、恋愛映画は全部一緒だから、正解はパターンだ」と回答。

   さらに、「さえない女の子がひょんなことから王子様系の男子と知り合い、いい感じになるも、イケイケの女子の恋敵が現れ、そっちに取られそうになるが、結局自分が選ばれた。やったー!こればっかりだろうが!全部一緒だから!あと重い病気になるやつだけ!『感動したなあ』悲しいだけだよあんなの!」と、恋愛映画に対する印象をたたみかけた。

   ツイッター上では「めっちゃわかる」「共感しかなくて引き込まれてしまった」と共感の声があがった一方で、「恋愛映画にもパターンはある」「恋愛映画も色々だよ!」などとツッコミも聞かれていた。

「そんなわけない笑、ってことしか言ってないのがベース」

   そうした中、今回のウエストランドのネタに反応したのが映画監督の今泉氏だ。同氏は三浦春馬さん主演の「アイネクライネナハトムジーク」(2019年)、稲垣吾郎さん主演の「窓辺にて」(2022)など恋愛映画を中心に手がけ、高い評価を得ている。吉本興業のお笑い学校・NSCに在籍したこともあり、「キングオブコント2021」のオープニング映像も手がけた。

   今泉氏は「ウエストランドのネタは、そんなわけない笑、ってことしか言ってないのがベースで、でもそういう部分もあるよね、って笑いだから、ディスられた、とか、悪口だ、とかじゃないと思うのよね」と漫才を分析する。

   また、井口さんがネタの中で主張した「恋愛映画は全部一緒」は、自身の無知を伝える「前フリ」だったとしつつ、それでも共感できる部分があるからこそ笑いが起きたと指摘する。

「恋愛映画が全部一緒だと思ってる人の言葉だよ。ちゃんと(この人は物を知らない人)って前フリしてるのよ。でも笑えるってのは、そういう部分もたしかにあるね、ってことでは。一本目は(恋愛映画全部一緒)。二本目はアイドルにあって俳優にない、だよ。この人はものを知らないってフリがきちんとできてる。その上でそういう部分もたしかにねって笑い。全部が全部じゃないから、悪口やディスにならない」

   今泉氏は20日昼までに一連の投稿を削除している。

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