プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(64)が2022年12月18日にユーチューブチャンネルを更新し、ソフトバンクにフリーエージェント(FA)で移籍した近藤健介外野手(29)の人的補償選手を独自に予想した。
「ソフトバンクには本当にいるね、選手が」
ソフトバンクは12月12日に日本ハムからFA宣言をしていた近藤の獲得を発表。スポーツ紙などの報道によると、出来高を含め7年総額50億円以上とみられる超大型契約を結んだ。近藤は今季99試合に出場し打率.302、8本塁打、41打点を記録した。
近藤は金銭もしくは人的補償が必要なAランクの選手とみられ、日本ハムが人的補償を選択した場合、ソフトバンクがプロテクトしなかった選手を獲得することができる。
高木氏は「ソフトバンクは宝の山だな。本当にいるね、選手が」とし、「近藤が(ソフトバンクに)行く。日本ハムには痛手だけれども考え方によっては今度を中心に考えていたチーム作りを方向転換してみんなで戦えるようにしようと。そのためには何が必要か。誰を人的補償で取るか」と語った。
ソフトバンクは日本ハムに28人のプロテクト名簿を提出し、日本ハムはプロテクト名簿を見てから人的補償か金銭補償かを選択する。高木氏は独自の視点からプロテクトから外れそうな選手を予想した。
投手では武田翔太(29)、田中正義(28)、笠谷俊介(25)、森唯斗(30)、高橋礼(27)、高橋純平(25)、杉山一樹(25)、和田毅(41)、野手では谷川原健太(25)、海野隆司(25)、リチャード(23)、野村大樹(22)らを挙げた。
「ボールは暴れるけど1イニングだったら...」
日本ハムが人的補償を選択した場合、投手を獲得すると予想した高木氏は日本ハムの新庄剛志監督(50)が好きそうな投手として杉山の名を挙げた。
杉山は18年ドラフト2位でソフトバンクに入団した。193センチの長身から投げ下ろすストレートは最速160キロを計測し力強い投球が大きな武器。昨季は中継ぎ、先発の両方をこなし、プロ4年目の今季は9試合に先発して1勝3敗、防御率6.80。制球が課題の投手だ。
高木氏は「(日本ハムの)伊藤大海(投手)があまり抑えを良しとしない。やっぱり先発で行きたいというようなことも言っているし。そうしたら杉山を取ったらピシャッとハマるよね。力がある。ボールは暴れるけど1イニングだったらほとんど抑えてくるんじゃないかな」と高く評価し、「先発でもいけるし抑えでもいける。力がある。杉山は面白いと思う」と熱く語った。
さらに「俺の中では(プロテクト)リストを書いていってこの選手をプロテクトするだろうなという風に考えて。そうしたら杉山になっちゃうね」とし、「ボールに力があるのは魅力だよ。(体が)デカいし角度あるし。素材的に言えば千賀クラスだから。あそこまでまとまりを見せるかどうかは別問題として。魅力ある」と可能性に期待した。