2022年12月18日に放送された「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)に審査員として登場したお笑い芸人の山田邦子さん(62)に対し、視聴者から「そもそも話題の山田邦子って誰なの?」といった声が上がっている。
「なんか炎上してるけど、山田邦子って誰...」
同賞で山田さんが審査員を務めるのは今回が初。それだけに、どのような審査をするかに視聴者から注目が集まっていたが、1組目のカベポスターに最低点の84点、2組目の真空ジェシカに最高点の95点をつけるという滑り出し。
最終ラウンドでは優勝コンビのウエストランドに投票するなどしたものの、ツイッターでは放送中から、「山田邦子さんの採点基準がわからん」といった声が上がるなど、ネット上で物議を醸していた。
山田さんの採点を見てみると、予選1組目の「カベポスター」につけた84点は、審査員の中では突出して低い点数だった(他の審査員の点数は、松本人志さんが90点、中川家・礼二さんが92点、立川志らくさんが89点、サンドウィッチマン富澤さんが93点、ナイツ塙さんが92点、博多大吉さんが94点)。そのほか、松本人志さんが96点で、他の審査員も90点以上の評価をつけた男性ブランコを、山田さんは86点と採点するなど、独自性が光る場面があった。
一方で、「山田邦子の採点は、私は別に何とも思わなかったかな」と、問題なかったとする声も多い。そのほか、山田さんの点数を抜いた合計点数でも、実際の予選の順位と大きな変化はないとする声も上がるなどしている。
そんな中、これらの声に混じって、
「なんか炎上してるけど、山田邦子って誰...」
「いやだから山田邦子て誰なんだよ」
といったツイートさらには、
「若い人は知らないから誰この人って思ってるのでは」
「今のキッズって山田邦子見てガチ誰?状態なのかな?」
「全盛期を知っている者とすればあの席にいても違和感はないが、若い人は『誰これ?』という感じだろう」
といった、若い視聴者をおもんぱかる声も上がっている。
お笑い芸人としての活躍はもちろん、番組司会も担当していた山田さん
これらの声が上がる事態となった今回のM-1だが、ここで、山田さんの経歴を振り返ってみよう。
1981年から89年にかけて放送されて放送されていたお笑い番組「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)では、ビートたけしさんや明石家さんまさんらに混じって出演する機会が多数あったほか、88年から94年にかけて放送されたクイズ番組「クイズ!年の差なんて」(同局系)では、桂文枝さん(当時は桂三枝さん)と共に司会を務めた。
また、「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(フジテレビ系=89~92年)、「邦子がタッチ」(テレビ朝日系=93~97年)といった冠番組を持つに至るなどしたほか、2007年には「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学 スペシャル」(同局系=05~09年)に出演したことがきっかけで乳がんであることが判明し、手術ののち復帰。その後は、がん撲滅運動に尽力する傍ら、2020年にはYouTuberデビューを果たしている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)