プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(64)が2022年12月14日にユーチューブチャンネルを更新し、来季ブレイクしそうなセ・パ両リーグの投手を独自に予想した。
阪神戦力外でオリックスと育成契約
高木氏は12球団の中から来季ブレイクしそうな投手をそれぞれひとりずつピックアップし、期待を込めながら寸評した。主に若手を中心に選出したが、オリックスからは28歳の小野泰己投手を選んだ。
小野は16年ドラフト会議で阪神から2位指名を受けて入団。ルーキーイヤーは15試合に先発して2勝止まりだったが、2年目の18年は23試合に先発して7勝をマークした。19年は中継ぎに配置転換となり5ホールドを記録するも以降は白星がなく、今オフに戦力外通告を受けた。
阪神を戦力外となった小野をオリックスが獲得。11月9日に育成契約を結んだことを発表した。
阪神時代に小野の投球を見たという高木氏は「このピッチャーは(フォームの)きれいなピッチャーだしセンスのある岸(孝之)によく似ているピッチャーなんだよね」と評し、来季飛躍する可能性に言及した。
パ・リーグは「ど真ん中でもいいからバットを弾けみたいな」
「セ・リーグの大体の教え方というか指導法はスピードよりコントロールと言うんだよね。極端な話よ。パ・リーグに行くと『いやいや何言ってるんだ』と。ど真ん中でもいいからバットを弾けみたいな。『もう思い切り腕を振れ』と。それに当てはまるんじゃないかな。はまってくると球威を持っているだけに再ブレイクの可能性がある」
さらに「アクセル全開で踏んだことはあまりないと思うんだよ、阪神の時に。『踏みっぱなしでいいから行け』と。そうしたらどれくらいの力を見せられるかどうか」と続けた。
起用法に関しては「先発じゃないかなと思う」とし、「どのくらい投げられるか。中継ぎでは1、2試合ごまかしが効く時があるから。先発だとごまかしが効かない。長いイニングだと力は見えてくるかな。そこで力を発揮しなきゃどうしようもないんだけどね」と私見を述べた。
他の球団では、巨人からは今季プロ初白星を挙げた井上温人投手(21)、阪神からは西純矢投手(21)をピックアップし、パ・リーグでは西武・隅田知一郎投手(23)、ソフトバンク田上奏大投手(20)らに期待を寄せた。