シャンプーなど650リットル廃棄危機も...コスト度外視で無償配布へ 沖縄ホテルの決断に反響広がる

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ツイッターのフォロワー数が約10倍に

   今回の投稿で配布する備品は、合計650リットルほど余ったシャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・フェイス&ハンドソープだ。

   2020年7月31日にオープンしたTHIRD石垣島は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、20年4月のオープンを延期したのだという。スターリゾートは「開業延期で使わなかった期間があったこととコロナ禍が続いたため、当初予定していたよりも多く余ってしまった」と状況を説明した。

   23年3月31日までの使用期限から、ホテルのアメニティとして使い切ることが難しい状況だったという。また、例えば配布するとしても、包装作業などの対応をする必要があるため、同社は「コストだけの面を見ればこのまま廃棄する方が良い決断だったかもしれません」と述べた。

   しかしこうしたコストを考慮しても、(1)できるだけ環境に配慮したホテル作りを目指している(2)同じ沖縄に拠点を置く企業が想いをもって作った商品である(3)滞在するゲストからも「香りがいい」などの評判がある商品である――という点から、同社は「コストのことだけを見て廃棄するのではなく、使っていただける方にお配りした方が良い」と考えた。

   今回の大きな反響を受け、同社は「予約が急激に伸びたということはありませんが、これをきっかけに予約をしていただいた方もなかにはいる」と明かす。また、ツイッターのフォロワーが、投稿前の約1万2000人から、12月14日19時までに約11万7000人増えて10倍ほど増加したという。

   同社は、今後の方針について「ここまで広がることは全くの想定外でした。これをきっかけにTHIRD石垣島を知っていただいた皆様にも来てご満足いただけるようなホテルづくりを頑張って行きたい」としている。

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