2022年12月14日放送のNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、妻と離婚しようとする中澤真一(濱正悟さん)を、矢野倫子(山崎紘菜さん)が引き留めたシーンに注目が集まっている。
「中澤が夢を追いかけられるのは、中澤が男だからだよ」
同作は、ものづくりの町・東大阪市にある町工場で生まれたヒロイン・岩倉舞(福原遥さん)が、自然豊かな長崎の五島列島での暮らしを経て、周りの人と絆を深めながら空を駆ける夢に向かっていく物語。現在は航空学校に入学し、パイロットになるための訓練を続けている。
妻子ある中澤は、役場勤めをしていたが、夢だったパイロットを諦められず、退職して航空学校に入学。妻との間には溝ができ始めていることに気をもみながら訓練に励んでいたが、あるときから妻が一向に電話に出ないことに不安を感じていた。
14日の放送では、妻・美幸とよく話し合いもせず、離婚届を出そうとする中澤に対し、矢野が怒り心頭。中澤が「パイロットになって家族を養って、一体何が不満なんだよ」と本音を吐露すると、矢野は「中澤は、美幸さんの夢、聞いたことあるの?」と問いただす。狼狽える中澤に、矢野は「中澤が夢を追いかけられるのは、中澤が男だからだよ。もし子供を持つ女性が、突然パイロットになるなんて言い出したら、誰が応援してくれる? きっと止められる。『母親なのに』って」と男女不平等を主張する。
「矢野学生いきなりお茶かけるまでのことある?」
これに中澤が「男が稼いで女が家庭を守る。そう決めたのは世の中だろ!」と激昂すると、矢野は中澤にお茶をぶっかけて激怒。「だから私は変えたいの! 変えるためにここに来たの。自分の人生を、世の中に決められたくない。男も女も関係ない!」「私がパイロットになりたいと思ったように、美幸さんもやりたいことがあるかもしれない。中澤はこれまで、そういう話を聞いてこなかったんじゃない?」と涙ながらに訴え、「中澤ならできるよ」と妻と向き合うよう諭した。その後、中澤は妻に手紙を書き、返事が来て2人で話し合うことになった。
インターネット上では、妻の考えをきちんと聞くべきだと諭した矢野に胸を打たれる視聴者が続々。その一方で、中澤の妻について作中でほとんど何も明らかにされていない状況にもかかわらず、激怒してお茶までぶっかけた矢野に対し、
「言いすぎたかは知らないけども、矢野学生がお茶かけたのは正解じゃないし謝るべきだと思うぞ」
「矢野学生いきなりお茶かけるまでのことある? 中澤学生だけじゃ無くみんなビックラポンでしょ。自分の中だけで沸騰して...」
「八つ当たりでお茶ぶちまけられた中澤学生が気の毒~」
などと指摘する声も多くあがっている。
男も女も関係ないはずなのに…自分の人生は自分で決めたいのに…
— 朝ドラ「舞いあがれ!」 (@asadora_bk_nhk) December 13, 2022
中澤さんの妻・美幸さんの気持ちがわかるのは、倫子さんかもしれません。#山崎紘菜 #濱正悟 #朝ドラ #舞いあがれ pic.twitter.com/7B462UY8a0