「相手も世界チャンピオンなのにそう見えなかった」
終始攻勢に出てKOのチャンスをうかがっていた井上を「(バトラーと)同じ空間にいても別の次元にいた」と評し、「レッスンを施しているみたいな」と解説した。
そして「相手も世界チャンピオンなのにそう見えなかった。試合後の顔を見た時に無傷という。ノーダメージ。圧巻だったね。スイッチしたりノーガードしたりとか世界戦のリングでよくこんな動きができるなというオンパレードだったね」と感嘆の声を上げた。
京口は井上と同学年でアマチュア時代から共に世界の貯点を目指してきた。大学に進学したためプロデビューは井上よりも4年遅いが、17年12月にIBF世界ミニマム級王座を獲得。18年12月にはWBA世界ライトフライ級スーパー王座を獲得して世界2階級を制覇した。今年11月にWBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦に敗れ無冠となった。
京口は「今回は色んな井上尚弥が見れた」と振り返り、「漫画だからこそ描けることをやっているから漫画を超えてるよね」と素直に感心した。そして「毎回(井上の試合を)見て俺も頑張らなくちゃと思うけど、今回はケツを叩かれたどころじゃないよね。ケツを蹴られたよね」と王座返り咲きに向けて意気込んだ。