「他球団は太刀打ちできない」ソフトバンクの札束攻勢 近藤健介も獲得成功、大補強でV筆頭に

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   ソフトバンクが2022年12月12日、日本ハムからFA権を行使した近藤健介の獲得を発表した。

   近藤は残留を要請していた日本ハムのほか、西武、ロッテ、オリックス、ソフトバンクの計5球団が獲得に乗り出し、去就が大きな注目を集めていた。

  • 近藤健介(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    近藤健介(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 近藤健介(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「優勝争いできるチームでプレーしたい思いが強かったようです」

   スポーツ紙デスクは、「千葉出身なので在京球団が有利かと思われたが、優勝争いできるチームでプレーしたい思いが強かったようです。最終的にオリックスとソフトバンクの一騎打ちになり、ソフトバンク入団を決断した。契約内容は7年で出来高を含めて50億円以上と言われる破格の条件です。これでは他球団は太刀打ちできない。打線の核になる選手が加わり、大きなプラスアルファになることは間違いないでしょう」と分析する。

   近藤の魅力は出塁率の高さだ。安打を打つ技術が高く、選球眼も良い。19、20年に2年連続最高出塁率のタイトルを獲得。プロ11年間で通算出塁率.413と高い数字をマークしている。今季は故障で5月に1か月以上離脱したため、99試合出場で規定打席に到達できなかったが、打率.302、8本塁打、41打点、出塁率.418ときっちり成績は残している。

ロッテ守護神・オスナも獲得決定的

   ソフトバンクは今季「マジック1」と優勝を目前にしながら、まさかの2連敗でV逸。オリックスの連覇を許した。オフにはエース・千賀滉大が海外FA権を行使してメッツに移籍。戦力ダウンが危惧されたが、オフに積極的な補強を敢行している。

   DeNAから嶺井博希を獲得して捕手陣の層が厚くなり、ロッテで守護神を務めたロベルト・オスナの獲得も決定的とされている。さらに、大争奪戦を制して球界を代表する安打製造機・近藤の入団も決まった。

   福岡の民放テレビ関係者は、「千賀の穴は簡単に埋まらないが、それ以外のポジションで戦力アップして総合力は上がっている。来年は優勝候補の最有力であることは間違いない」と期待を込める。

   金満球団のソフトバンクが、覇権奪回に向けて他球団の主力を次々に獲得する。さらに外国人野手の補強にも乗り出すと見られ、今後の動向が注目される。

(中町顕吾)

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