「それが私のパンチがより多くヒットした理由」井上尚弥対策をドネアが助言 バトラー戦前に米報道

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   プロボクシングの世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)が2022年12月13日、東京・有明アリーナでWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国、34)と世界バンタム級4団体王座統一戦を行う。

  • リング上で相対するドネアと井上(写真:7044sueishi/アフロ)
    リング上で相対するドネアと井上(写真:7044sueishi/アフロ)
  • リング上で相対するドネアと井上(写真:7044sueishi/アフロ)

「井上のポジショニングに気をつけなければ...」

   米スポーツメディア「Sporting News」(WEB版)は12月12日に井上対バトラー戦の特集記事を組み、井上と2度の対戦経験を持つノニト・ドネア(フィリピン、40)が同メディアのインタビューに応える形で井上のボクシングを分析した。

   ドネアは自身の経験からバトラーは「井上のポジションに注意する必要がある」と指摘し、その理由を説明した。

「井上のポジショニングに気をつけなければ、彼はすべてのパワーを最大限に発揮する。それは私の再戦の時のように対戦相手にダメージを与える。井上のポジショニングを警戒している時は、彼が何をしようとしているのかを理解することができる」

   さらに「私は初戦で井上のパンチをもらわぬように十分にポジショニングした。それが私のパンチがより多くヒットした理由です。私は彼よりも良いポジションにいたので、あらゆるアドバンテージを得ることができた。ゲームプランに固執していたら戦いに大きな違いがあったと思います」と続けた。

「スルタン戦は素晴らしい仕事をした」

   19年11月に行われた初戦では、2回にドネアの左フックで井上が右目上をカット。井上は以降、ドネアが二重に見えるなど苦戦を強いられた。ドネアは11回にボディーでダウンを喫するも最後まで井上を苦しめた。試合は井上が3-0の判定で勝利した。今年6月の再戦は井上が初回から圧倒し2回TKOでドネアを下した。

   ドネアはバトラーが左ジャブを突き、サイドの動きを見せることができれば簡単に捕まらないだろうと予想し、バトラーが今年4月にWBO暫定王座を獲得した世界戦に言及した。バトラーは世界4位ジョナス・スルタン(フィリピン)と暫定王座を争い3-0の判定勝利を収めた。

「ポールがスルタンと戦った時は常に動いて、素晴らしい仕事をしたと思った。彼のジャブと動きは非常に規律あるものだったので、そのスタイルはおそらく彼により良いチャンスを与えるだろう。彼がどれほど規律のあるボクシングができるか。それがすべてだ」

   そして「バトラーは井上のパンチ力に耐えるだけのアゴを持っていないことを我々は知っている」とした上で、バトラーが井上と同じポジショニングができれば井上のパンチは半減し「バトラーが生き残る可能性は高まる」と指摘した。

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