「スルタン戦は素晴らしい仕事をした」
19年11月に行われた初戦では、2回にドネアの左フックで井上が右目上をカット。井上は以降、ドネアが二重に見えるなど苦戦を強いられた。ドネアは11回にボディーでダウンを喫するも最後まで井上を苦しめた。試合は井上が3-0の判定で勝利した。今年6月の再戦は井上が初回から圧倒し2回TKOでドネアを下した。
ドネアはバトラーが左ジャブを突き、サイドの動きを見せることができれば簡単に捕まらないだろうと予想し、バトラーが今年4月にWBO暫定王座を獲得した世界戦に言及した。バトラーは世界4位ジョナス・スルタン(フィリピン)と暫定王座を争い3-0の判定勝利を収めた。
「ポールがスルタンと戦った時は常に動いて、素晴らしい仕事をしたと思った。彼のジャブと動きは非常に規律あるものだったので、そのスタイルはおそらく彼により良いチャンスを与えるだろう。彼がどれほど規律のあるボクシングができるか。それがすべてだ」
そして「バトラーは井上のパンチ力に耐えるだけのアゴを持っていないことを我々は知っている」とした上で、バトラーが井上と同じポジショニングができれば井上のパンチは半減し「バトラーが生き残る可能性は高まる」と指摘した。