「ごんぎつねの続きを考えよう」→同級生がまさかの回答 Twitterで反響呼んだ「国語の教科書」の思い出

   国語の教科書に掲載されている物語について、Twitterでは特定の作品を挙げながらその思い出を語る声がよく見られます。

   ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が「国語の教科書」が話題になる理由を解説します。

  • 国語の教科書の思い出が話題に(画像はイメージ)
    国語の教科書の思い出が話題に(画像はイメージ)
  • 国語の教科書の思い出が話題に(画像はイメージ)

国語の教科書は文学のアンソロジー

   新学期に新しい教科書を受け取ると、まずは国語の教科書をめくりはじめていた、という人もいるのでは。あるTwitterユーザーの「速攻で読破する」というツイートに、同意する声が集まりました。

国語と道徳の教科書はもらったら速攻で読破するものでは?という話「国語の教科書はアンソロジー」 - Togetter

   中には「国語の教科書は(文学の)アンソロジーだ」という声も。確かに全文ではなくとも、さまざまな文学作品が掲載されていることを考えると「名作文学のアンソロジー」といっても差し支えないかもしれません。

   また、「国語の授業で誰かの音読中は他のページの好きな話を読む時間にするのって一般的じゃなかったんですか?!」というツイートがきっかけとなり、国語の教科書の話で盛り上がったこともありました。

   投稿者は冗談のつもりでツイートしたそうですが、ツイートを見たユーザーからは「自分と同じだ」「一般的ですよね!」と共感する感想が多く集まりました。

思い出す小学生の頃の記憶... 国語の教科書を初日に読み漁ったり、授業で音読する時間にほかのページの作品を読んだりした経験 - Togetter

   読書が好きな人にとって、国語の教科書は楽しい読み物であるということがよくわかるエピソードです。

名作はバッドエンドが多い?自分で納得のラストを考える人も

   国語の教科書に掲載される作品の中には、悲劇的な結末を迎える物語もあります。

   そんな物語の代表格といえば、『ごんぎつね』や『スーホの白い馬』。これらの作品に関する考察はTwitter上でも繰り返し話題にあがっています。

   例えば、あるTwitterユーザーは「日本ってメリバ多くない?」とツイート。

   「メリバ」とは、小説や漫画などのファンの間で、解釈によって意味が変化する結末を持つ物語に対する呼び方の「メリーバッドエンド」を略したものとされています。

   この投稿者は、子どもの頃にバッドエンドの物語を読んでいるので、悲しい物語に対する「抗体」ができているのでは、と持論を展開して話題になりました。

日本ってメリバ多い気がするけど抗体持ってるんかな→『ごんぎつね』『スーホの白い馬』など...小学校の教科書を思い出して納得する人々 - Togetter

   また、自分で物語のラストを考えておき、納得させているという人もいます。

スーホの白い馬のラストは理不尽なので『復讐に燃えたスーホはやがて成長して王を討ち白馬の仇を取った。後のチンギスハンである』と付け加えている - Togetter

授業の延長?大人になっても続く議論

   一部の小中学校では国語の時間に「物語の続きを考えてみよう」という授業が行われているそうです。

   あるTwitterユーザーは、そうした授業で『ごんぎつね』を扱ったとき、クラスメイトが「あの続きはない」と言っていたエピソードを投稿。クラスメイトの発言に同意する声が集まりました。

「ごんぎつねの続きを考えよう」という授業でごんぎつね強火担のクラスメイトが放った言葉が強烈だった - Togetter

   『ごんぎつね』をめぐっては、コラムニストの深爪(@fukazume_taro)さんが、「ごんぎつねの肝は『改心したところで一度押された烙印は消えない』というある種の脅迫」との解釈をツイートしたことも話題になりました。

   深爪さんのツイートをきっかけに「被害者側も加害者側になる、という話だと受け取った」「ごんは改心して償いたいと思っていた気持ちを知ってもらえた」「現実を突きつけられている気がする」など、さまざまな意見が集まりました。

「ごんぎつね」って今考えたら改心したところで報われないって話だしヘビーじゃない?→様々な解釈があつまる - Togetter

   深爪さんは反響を受け、「誰もが辿り着く分かりやすい『正解』がなく、いろいろな見方ができるからこそ、何十年もの長きにわたって教材に使われてるのだろうなと納得した」と投稿しています。

   多くが読んでいる国語の教科書の作品については、このように大人になっても議論し合う光景が見られます。もしかすると、国語の授業は卒業しても終わることはないのかもしれません。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。

   今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

今回の記事で紹介したまとめ一覧

国語と道徳の教科書はもらったら速攻で読破するものでは?という話「国語の教科書はアンソロジー」 - Togetter

思い出す小学生の頃の記憶... 国語の教科書を初日に読み漁ったり、授業で音読する時間にほかのページの作品を読んだりした経験 - Togetter

日本ってメリバ多い気がするけど抗体持ってるんかな→『ごんぎつね』『スーホの白い馬』など...小学校の教科書を思い出して納得する人々 - Togetter

スーホの白い馬のラストは理不尽なので『復讐に燃えたスーホはやがて成長して王を討ち白馬の仇を取った。後のチンギスハンである』と付け加えている - Togetter

「ごんぎつねの続きを考えよう」という授業でごんぎつね強火担のクラスメイトが放った言葉が強烈だった - Togetter

「ごんぎつね」って今考えたら改心したところで報われないって話だしヘビーじゃない?→様々な解釈があつまる - Togetter

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