「メジャー球団の中でも評価が分かれる」 吉田正尚が「123億円契約」を勝ち取れた理由とは

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   ポスティング・システムでメジャー挑戦の意向を表明していたオリックス・吉田正尚がレッドソックスと契約合意した。驚きの声が上がったのは、その契約条件だ。

   メジャー公式サイトによると、5年総額9000万ドル(約123億3000万円)と報じられ、昨オフに広島からカブスに移籍した鈴木誠也の5年8500万ドルを抜いて日本人野手最高額となった。

  • 吉田正尚(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    吉田正尚(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 吉田正尚(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「メジャーでも活躍すると思います」

   「吉田はメジャー球団の中で評価が分かれる選手。鈴木誠也のように走攻守3拍子揃っているわけではなく、走塁と外野の守備はメジャーの標準以下。ホームランアーティストというわけでもない。それにも関わらず、レッドソックスが好条件を提示したのはコンタクト能力がずば抜けていると判断したから。

   三振が少なく、選球眼が良いので出塁率が高い。打率3割、20本塁打以上を毎年コンスタントにクリアできる中距離打者という認識だと思います」(スポーツ紙デスク)

   20、21年と2年連続首位打者を獲得し、26年ぶりの日本一に大きく貢献した今季も打率.335、21本塁打、88打点をマーク。昨年に続き、最高出塁率(.447)のタイトルを獲得した。

   球界関係者は「緩急に崩されないし、どのコースに投げてもさばかれる。投げる球がない打者です。甘く入ったら1発を食らいますしね。NPBより投手のレベルが上がりますが、対応できるでしょう。メジャーでも活躍すると思います」と太鼓判を押す。

   レッドソックスはメディアの注目度が高いチームだけに、結果を残さなければバッシングを受ける。だが、それも覚悟の上の挑戦だろう。日本人の野手はメジャーで活躍できないケースが続いているが、破格の条件で迎え入れられた吉田はこの評価を覆してほしい。(中町顕吾)

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