「根も葉もRumor」で「AKB48の中で再度熱が上がった」
―― 写真集を出したことで、谷口さんの活躍の場も広がりそうです。一方で、所属するAKB48の活動は岐路に立っているとも言えそうです。11月16日の配信では、NHK紅白歌合戦と日本レコード大賞落選について「悔しいとか『ごめんね』というよりは、前向きに次を頑張ろう、という気持ち」だと話していました。直近の紅白出場は19年で、直後にコロナ禍に突入しました。この2年間で、活動はどう変化しましたか。配信では
「出戻りの人や、新しく応援してくださる方と出会えたのが、かなり大きい。今のAKB48が少しずつ認めていただけているのかな」
と話していました。「根も葉もRumor」では、初めて選抜入りも果たしました。最近の状況をどう受け止めていますか。
谷口: 「根も葉もRumor」で選抜に選ばれたことがすごく大きいです。この楽曲は、AKB48の中で再度熱が上がった楽曲だと思っています。TikTokでもいろいろな方が踊ってくれたり、SNSでも話題になっていた曲なので、そこで選抜入りできたことはすごくうれしかったです。(立ち位置が)一番後ろの一番端っこだったのですが、ありがたいことに、意外とカメラで抜いてもらえる(アップになる)ポジションで、音楽番組を見て私のことを気になってくださったり、私の推しになってくださった方もたくさんいます。新しいファンの方と出会えたのが、何よりも私にとってはうれしかったことでした。レコ大や紅白に出られないのは悔しいことですが、私の中では、自分のことを応援してくださるファンの方が増えたという、それを超えるうれしいものがあったので、前向きに頑張ろうという気持ちでいます。
―― コロナ禍の影響を含めて、グループのあり方も相当変わったと思います。例えば「根も葉もRumor」以降のAKB48の楽曲には、AKB48のメンバーのみが参加するようになりました。こういった体制の変化をどうみますか。
谷口: 「根も葉もRumor」で選抜メンバーに選んでいただいてから、AKB48の冠番組が2つできたことが大きいです。「AKB48 サヨナラ毛利さん」(日本テレビ)と「AKB48、最近聞いた〜一緒になんかやってみませんか〜」(テレビ東京)です。とくに前者には、よく出演させていただいています。バラエティー番組がAKB48でできる、今のAKB48で冠番組ができることは本当にすごいことです。深夜の30分、本当にありがたいと思います。
―― 少し昔は福岡(HKT48)に指原莉乃さん(30=19年卒業)がいて、大阪(NMB48)に山本彩さん(29=18年卒業)、名古屋(SKE48)に松井珠理奈さん(25=21年卒業)がいて、それで「AKB48の番組」が成り立っていました。それが今では、東京(AKB48)のメンバーだけで番組が成立しているわけで、谷口さんにとってチャンスが広がったようにも見えます。
谷口: そうですね、コロナ禍になってから、逆に私はチャンスをもらった側のメンバーですね。AKB48が単独で活動することになってから、ありがたいことに(選抜メンバーに)選んでいただけたのは、すごくうれしかったです。