韓国・誠信女子大学のソ・ギョンドク教授(48)が2022年12月9日にインスタグラムを更新し、サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で日本人サポーターがスタジアム内に神風と記されたTシャツを持ち込んだと指摘した。
インスタグラムにはそのTシャツを手に持つ人物と顔を青色でペイントし神風と記された鉢巻を巻くサポーターの写真が添付されている。撮影された日時や場所、人物などは特定されていないが、ソ教授によるとW杯カタール大会の日本戦を観戦していた人物から情報提供を受けたという。
「正しい歴史教育を受けなかったからこうなった」
ソ教授は10年W杯南アフリカ大会においても日本の応援団が神風の鉢巻を巻いて応援していたとし、「日本の応援団が正しい歴史教育を受けなかったからこうなった。 日本政府が正しい歴史教育をしていれば、このような神風の応援は決して起こらなかったでしょう」とのコメントを投稿した。
そして今回の件を国際サッカー連盟(FIFA)に伝え今後、神風と記したTシャツや鉢巻などを着用しての応援を禁止するよう呼びかけることを明かし、24年に開催が予定されているサッカーアジア杯でも「神風応援」を禁止するようアジアサッカー連盟(AFC)に求めるとした。
ソ教授は11月27日に行われたグループステージ第2戦の日本対コスタリカ戦において、日本人サポーターが旭日旗をスタジアム内に持ち込んだことをSNSで指摘。スタジアムに掛けられた旭日旗はすぐに大会関係者によって取り外されたという。
「ワールドカップに特攻隊応援?」と報道
韓国メディア「ハンギョレ」(WEB版)によると、ソ教授はフェイスブックに「FIFAがついに旭日旗での応援を公式に制止した。きわめて意味が大きい。アジアのサッカーファンだけでなく全世界のサッカーファンを尊重するきわめて適切な措置だったと判断する」などのコメントを投稿したという。
韓国メディア「OSEN」(WEB版)は、今回のソ教授のインスタグラム投稿をベースに「ワールドカップに特攻隊応援?日本の歴史教育が問題」などのタイトルで記事を公開した。
記事ではソ教授が投稿したコメントを紹介しながらソ教授の過去の「功績」を讃えた。ソ教授は18年W杯ロシア大会で旭日旗問題をFIFAに伝え、今回のカタール大会では旭日旗の応援問題に大きな役割を果たしたと手放しで称賛した。