プロボクシングの世界バンタム級3団体王者・井上尚弥(大橋、29)が2022年12月13日に東京・有明アリーナでWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国、34)と王座統一戦に臨む。
「モンスター」の世界4団体王座統一に世界的な注目が集まる中、バトラーの地元メディアが王座統一戦の勝敗を予想した。
バトラー最大の武器は「ボクシング脳」
英国ボクシング専門メディア「ブリティシュ・ボクシングニュース」(WEB版)は12月8日に井上対バトラー戦の特集記事を公開。両者の実力を分析した上で井上のKO勝利を支持した。
記事ではオッズでバトラーがすでに「負け犬」だと指摘。23戦20KOの井上は数字的に十分に危険だが、実際はもっと危険なレベルにあると評した。井上のパンチ力は天性のものがあり、対戦相手を1ラウンドでKOするパワーを持っているとした。
一方のバトラーは現在8連勝中だが、対戦相手のいずれもが井上戦の練習相手として適していないと分析。そしてバトラーが本気で井上に挑むことを期待しているが、「6ラウンド以内にストップされると信じている」と予想した。
バトラーは6日に来日し、8日に井上の所属する大橋ジムで練習を公開した。シャドーボクシングやサンドバッグ打ちなどを披露し、スポーツ紙などの報道によると、自身の最大の武器を「ボクシング脳」と語ったという。
精神的にはリラックスしているようで、来日直後にインスタグラムのストーリーを更新し、大橋ジムの大橋秀行会長(57)と笑顔で写真に納まる姿を見せ、東京・浅草の浅草寺を観光する様子なども投稿した。
日本人選手初の世界4団体統一王者を目指す井上は7日に練習を公開し、万全の仕上がりをアピール。スポーツ紙などの報道によると、大橋会長はバトラーのパンチのタイミングの良さを指摘し、特に左が強いと警戒したという。