プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(64)が2022年12月5日にユーチューブチャンネルを更新し、大リーグでフリーエージェント(FA)となった有原航平投手(30)、筒香嘉智外野手(31)、澤村拓一投手(34)の去就に言及した。
「有原は『アレするがために』みたいな」
高木氏は独自の視点から3選手の実力を分析し、日本球界に復帰した場合の受け入れ先球団の候補をそれぞれ予想した。
スポーツ紙などの報道によると、阪神の岡田彰布監督(64)が早大の後輩でもある有原に興味を示しており、今後の動向に注視しているという。
これらの報道を受け、高木氏は「岡田さんの後輩だもんな。だから『有原来いよ』みたいな。『アレだから来いよ』みたいな。『アレするがために』みたいな」と阪神を候補のひとつに挙げた。
有原は広島・広陵高から早大に進学し、14年のドラフト会議で日本ハムから1位指名されて入団。20年オフにポスティングシステムを利用して大リーグのテキサス・レンジャーズに移籍した。レンジャーズでは2年間で15試合に登板し3勝7敗だった。
「DeNAにはポジションがないんだよね」
高木氏は阪神の他に地元の広島や古巣・日本ハム、楽天などを候補に挙げた。
横浜の後輩でもある筒香に関しては、「2年間くらいあまり試合に出ていない。そこら辺の衰えが気になる」とし、「(DeNAから)なんか声が聞こえてこない。ポジションがないんだよね」と語った。
筒香はピッツバーグ・パイレーツで2年目のシーズンとなった今季、打撃低迷が続きシーズン中の8月に自由契約となりトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだ。シーズン中の大リーグ昇格はかなわず11月にFAとなった。
高木氏は「12月いっぱい(大リーグ球団を)探してみてダメだったら1月で日本に決めようかなという流れになってくるのかなという風に思う」と分析し、日本球団の候補としてDeNAの他にロッテ、西武、オリックスなどを挙げた。
ボストン・レッドソックスを自由契約になった澤村に対しては中央大の後輩ということもあってか辛口だった。
「可能性としてはロッテというのはあるかもね」
高木氏は「まだ投げれるけど俺は魅力は感じないよね。なぜかと言うと、メジャーに行って髪の毛伸ばしてさ、なんか自由奔放で。そういうのだと思ってね。それはいいんだけども自由なんだけれども、俺がGMだったら『いやー、いらないかな』みたいな感じになっちゃうよ」と評した。
澤村は大リーグ2年目の今季、49試合に登板し1勝1敗3ホールド、防御率3.73を記録。8月下旬に大リーグ40人枠から外れ傘下の3Aウースターに降格し9月に退団した。スポーツ紙などの報道によると、退団は澤村自ら希望したものだという。
高木氏は「巨人からロッテに行った時にパッと良い成績を残せた。その時のピッチングコーチだったのかな(ロッテ現監督の)吉井(理人)は。そうなってくると吉井には良いイメージが残っているし、可能性としてはロッテというのはあるかもね」と私見を述べた。