人気家族SNS「wellnote」突然の終了発表に阿鼻叫喚 思い出消滅の恐れも...データ移行が負担大

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   家族向けSNS「wellnote(ウェルノート)」のサービス終了が突然発表され、利用者に衝撃が走っている。

   通知から1か月ほどで利用できなくなり、子どもの写真や動画など思い出のデータはすべて消失する。猶予期間の短さに加え、不十分なバックアップ手段に不満が噴出している。

  • ウェルノートウェブサイトより
    ウェルノートウェブサイトより
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一括ダウンロード不可

   ウェルノートは、「家族でつくるファミリーマガジン」をコンセプトに2011年7月にベータ版がリリースされた。米金融大手ゴールドマン・サックス出身の谷生芳彦氏が2010年に設立したウェルスタイル(東京都渋谷区)が運営する。

   家族SNSといえばMIXI(ミクシィ)が運営する「家族アルバム みてね」が有名だが、その3年前にすでに事業化しており、14年にはニッセイ・キャピタルから1億円の出資を受けている。

   祖父母、夫婦で写真やメッセージのやりとりができる"クローズドSNS"で、子どもの成長をコミュニケーションしながら共有できる。基本利用は無料で、フォトブック、フォトカレンダー作成は有料となる。

   ターゲットは限定的なものの、グーグルプレイのダウンロード数だけで50万以上を記録。アップストアでは1万5000件のレビューがあり、5点満点で4.5と高評価を得ている。ウェルスタイルの求人ページでは、「ユーザーの約30%がシニア世代。Webサービスやアプリを使い慣れていない方々にも広く受け入れられている、珍しいサービスなのです」と紹介している。

   しかし、2022年11月30日までにサービス終了が発表された。12 月 27 日でアプリ、ブラウザ版いずれもクローズする。

   ウェルスタイルは、サービスに込めた思いについて「開発中に東日本大震災が起こり、距離を超えて家族がつながっていることの重要性を再認識。クラウド上にお茶の間をつくり、幸せな家族を増やす、をビジョンに開始しました」「できる限り多くの機能を無料でご提供し、使っていただくご家族に笑顔を増やしたい。その想いで運営を続けてきました」と説明するも、新型コロナや円安などの影響で今回の決定になったという。同社はオンラインでの子育てイベントも手掛けており、事業の軸足を移すとみられる。

   データは終了日をもってすべて削除される。猶予期間はおよそ1か月で、一括ダウンロード機能はないため1件ずつ必要なデータを保存しなければならない。

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