江沢民氏死去で蒸し返された「11年前の大誤報」 産経は今回の訃報をどう伝えたのか

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

3か月後に誤報認めて「おわび」

   産経が誤報を認めてウェブサイトに「おわび」を出したのは3か月後の10月9日。この日行われた辛亥革命100年の記念式典に、江氏が出席していた。翌10月10日付の経緯を説明する記事では、死去したとの情報を「有力な日中関係筋などから」得る一方で、入院先とされた病院に目立った変化がないなど、死去に否定的な情報も入っていた。それでも

「東京編集局で情勢を全般的に分析した結果、江氏が『死去』したと判断」

した結果、死去を報じたと説明。その上で

「結果的に、今回の報道では、情報をより精密に確認する慎重さが足りなかったことで、誤報を招いてしまいました」

と陳謝した。10月13日には熊坂隆光代表取締役社長(当時)ら3役員を減俸処分にしている。

   江氏の容体をめぐっては、香港ATVが産経より1日早い7月6日に「病死」したと報じ、後に撤回。12月には当局から罰金を科されている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

1 2
姉妹サイト