一緒に帰ろうね、ホゲータ→電車に置いてきちゃった... ぬいぐるみの衝撃展開に驚愕、一体どうなった?顛末を聞く

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    「一緒に帰ろうね、ホゲータ」――ある男性が、ゲーム「ポケットモンスター」シリーズの最新作に登場する「ホゲータ」のぬいぐるみに一目惚れした。大好きなポケモンと一緒に居る気分に浸りながら大事に連れ歩き、その様子をツイートした。そして冒頭のツイートから約4時間後、あることに気づく。

「ホゲータ電車に置いてきちゃった...」

   あまりの急展開がツイッターで大きな注目を集めた。J-CASTニュースは2022年11月30日、ホゲータを迎えた男性・チカ(@poke_gimmick)さんに詳細な経緯を取材した。

  • チカさんとホゲータ
    チカさんとホゲータ
  • 新幹線に乗るホゲータ
    新幹線に乗るホゲータ
  • ホゲータを忘れたことに気づいたチカさん
    ホゲータを忘れたことに気づいたチカさん
  • のえさん(左)とチカさん(右)
    のえさん(左)とチカさん(右)
  • チカさん(左)とのえさん(右)
    チカさん(左)とのえさん(右)
  • チカさんとホゲータ
  • 新幹線に乗るホゲータ
  • ホゲータを忘れたことに気づいたチカさん
  • のえさん(左)とチカさん(右)
  • チカさん(左)とのえさん(右)

「並んでいるのを見て一目惚れをしてしまいました」

   取材に対しチカさんは、旅行先でホゲータを迎えたと明かす。関西地方から東京に訪れたチカさんは27日、ポケモンオフィシャルショップ「ポケモンセンタートウキョーDX」でホゲータに出会った。

「普段ぬいぐるみを買うことはないのですが、このホゲータは並んでいるのを見て一目惚れをしてしまいました」

   ホゲータは、ニンテンドースイッチ用ゲームソフト「ポケットモンスター スカーレット」および「ポケットモンスター バイオレット」で最初に仲間として選べるポケモン(通称「御三家」)のうちの1体だ。高さは0.4メートルで、ころころとしたワニのようなポケモンだ。

   等身大の可愛らしいホゲータに魅了されたチカさんは、約20分かけて悩みぬいた末にぬいぐるみを購入した。小さいころからポケモンのゲームやカードが大好きだったチカさんは、「ホゲータにいろんな景色を見せてあげたい」と考え、キャリーケースの上に乗せ「一緒に帰ろうね、ホゲータ」、新幹線の席に座らせ「これが新幹線だよ、ホゲータ」とツイートを重ねた。

   東京から自宅までは2回の乗り換えがあった。近畿日本鉄道で2回目の乗り換えを終え自宅が近づくと、チカさんは気が緩んでしまったという。自宅の最寄り駅についたとき、同行していた妻・のえ(@noe_pkmn)さんから「ホゲータは?」と尋ねられた。ホゲータは2回目に乗り換えた電車の荷物棚に取り残されていた。

「ホゲータが車内にいたと連絡を受けました」

   のえさんは同日、チカさんの一連の投稿をまとめ「おもしろすぎる」とツイッターで紹介した。大きな反響があり、30日正午までに3万6000件を超えるリツイート、23万3000件を超える「いいね」があった。ホゲータのぼんやりした表情も相まって、「ホゲータ不憫で可愛い」「あまりにもおもしろすぎる」といった声も寄せられている。

   チカさんによれば、のえさんはホゲータを迎える時から置いてきたことに気づくまでずっと隣にいたという。まさかホゲータを忘れて行ってしまったことには「ほとんど呆れてました」と振り返る。チカさんは普段から車内での忘れ物が多かったそうで、「これから電車から降りる時は荷物棚を指差し確認していこうと思います」と述べた。

   それでは、ホゲータはどうなったのか。チカさんは置き忘れに気づいてすぐ近畿日本鉄道に連絡を入れたという。

「妻が乗っていた電車の発着の時間、座席番号を控えておいてくれたので特定はすぐにできました。夜遅かったのですが、その日中にホゲータが車内にいたと連絡を受けました。近畿日本鉄道の駅員さんには感謝しかないです」

   ホゲータは大阪行きの電車で旅をしていたようだ。チカさんの自宅には11月30日、着払いで届けられる予定だ。

「ホゲータが帰ってくるまでバイオレット始めない」

   のえさんは28日、ツイッターで次のようにチカさんの様子を伝えている。

「チカさん『ホゲータが帰ってくるまでバイオレット始めない』って言ってました。早く帰ってくるといいね」

   チカさんは当初、ゲームではクワッスを最初の仲間にする予定だったという。しかし「ここまで大事になってホゲータを選ばないのはなんだかかわいそう」と感じ、ホゲータのぬいぐるみが帰ってきたら、ゲームでもホゲータを迎えたいと考えている。

   今回の顛末が注目を集めたことを受けては、「たくさんの方に笑ってもらったり、心配してもらったりしてそれほどまでに反響があったことにびっくりしています」と振り返る。

「本来忘れ物などあってはいけないのですが、多くの人に心配されたり、誰も電車の中の荷物に手をつけてなかったり、忘れ物をすぐ確認してくれた駅員さんがいたりと人の暖かさに救われた出来事でした。本当にありがとうございました」

   (J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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