「殻を破って欲しい」巨人・岡本和真に高まる期待 坂本勇人からの主将交代は吉と出るか

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   巨人の新主将に岡本和真が就任することが決まった。原辰徳監督が、2022年11月23日に東京ドームで開催されたファンイベントで坂本勇人に代わり、任命したことを発表した。

   新主将は第一声でファンの心をつかんだ。「何度も失礼いたします」と、直前であいさつした原監督をまねてスタンドからは笑い声が。選手たちも笑顔を浮かべると、「今年はファンの方も僕たちも、めちゃくちゃ悔しい思いをした。来年は絶対優勝します」と力強く宣言した。

  • 原監督の決断は吉と出るか(写真:AP/アフロ)
    原監督の決断は吉と出るか(写真:AP/アフロ)
  • 原監督の決断は吉と出るか(写真:AP/アフロ)

「内に秘めた闘志は熱い」

   巨人を取材するスポーツ紙記者は次のように話す。

「岡本は坂本に比べて強いリーダーシップで引っ張るタイプではないが、内に秘めた闘志は熱い。負けず嫌いだし、打てずにチームが負けるとベンチ裏で悔しさを露わにする。今までは坂本、丸佳浩、中田翔と実績十分の先輩たちに遠慮してきた部分もあると思いますが、主将に就任したことで殻を破ってほしい」

   和製大砲として、チームの屋台骨を支えてきた。

   18年に打率.309、33本塁打、100打点と大ブレークすると、20、21年と2年連続本塁打、打点の2冠王に。5年連続30本塁打以上をマークしているが、今年は満足のできる数字ではなかった。勝負の夏場に調子が上がらず、不動の4番が6番に降格。チームも4位で5年ぶりのBクラスに沈んだ。

   今オフはソフトバンクを退団した松田宣浩を獲得し、広島から無償トレードで長野久義の復帰が決まった。経験豊富なベテランたちの加入は心強いが、岡本が攻守の中心として活躍しなければV奪回は見えてこない。

   来年3月のWBC本大会に選出される可能性もある。プロ9年目の来季は野球人生で特別なシーズンになりそうだ。(中町顕吾)

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