福岡市を拠点に活動するHKT48が2022年11月28日、11周年記念コンサートの2日目の日程を福岡サンパレス ホテル&ホール(博多区)で開いた。
11月26日の公演初日には、「最後の1期生」にあたる本村碧唯さん(25)が卒業発表したばかり。公演2日目は12年目に入ってから初めての大規模なイベントで、「未来への継承」をテーマに掲げた。先輩と後輩メンバーがペアになって分野ごとに「継承」するパフォーマンスを披露したり、年内に卒業するメンバーを特集するコーナーが設けられたりした。終盤には、最新シングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」(22年)を若手メンバーのみでサプライズ披露。世代交代の形が少しずつ見えてきた。
夜公演1曲目には「Generation Change」
特に夜公演では、世代交代を意識した演出が際立った。冒頭に披露された楽曲のタイトルはAKB48の「Generation Change」。出演メンバー全員で「新しい夜明けだ 世代交代させろ!」と歌い上げた。2曲目の「鏡の中のジャンヌ・ダルク」では、22年にデビューしたばかりの6期生で最年長の最上奈那華(ななか)さん(21)が「HKT48」の文字が入った旗を持って登場した。この旗は、指原莉乃さん(30=19年卒業)の卒業シングル「意志」(19年)のミュージックビデオで、指原さんが田中美久さん(21)と松岡はなさん(22)に手渡した旗。このシーンは、グループの世代交代の象徴だと受け止められた。
先輩と後輩がペアになってパフォーマンスするコーナーでは、23年春に卒業する矢吹奈子さん(21)が、最上さんに「ゼロ」を継承。「ゼロ」とは舞台上の立ち位置ゼロ番、センターポジションのことで、最上さんは
「ゼロを任されたときにふさわしい人になれるように、奈子さんをはじめとした先輩方から吸収して努力していきたい」
と意気込んだ。
それ以外にも、昼夜公演を通じて、本村さんが5 期生の竹本くるみさん(18)と 4 期生の地頭江音々さん(22)にダンスを、2期生の秋吉優花さん(22)が4期生の豊永阿紀さん(23)と5期生の市村愛里さん(21)に歌を継承した。