サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会グループE第2節のコスタリカ戦で、0-1の敗戦を喫した日本代表。ツイッター上では、地上波の中継局がテレビ朝日だったため負けた、とする説がささやかれた。実際のところ、W杯代表戦の地上波各局の戦績はどうなっているのか。
他局と比べると...
テレビ朝日と言えば、代表戦中継時のキャッチフレーズ「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」がお馴染みで、民放各局の中でもとりわけサッカーコンテンツに力を入れていることで知られる。
しかし、中継を行った2022年11月27日のW杯コスタリカ戦で日本代表が負けたことを受け、ツイッター上では一つの「説」がささやかれた。テレビ朝日が代表戦を中継すると勝てず、今回もそのジンクスが当たってしまった、というものだ。
「『サッカーはテレ朝が中継すると負ける』のジンクスが当たってしまうとは」
「やっぱテレ朝で、本大会の日本戦やると勝てないね」
「テレ朝だとほんと勝てない」
実はテレビ朝日のW杯中継試合は、10年南アフリカ大会のオランダ戦、14年ブラジル大会のコロンビア戦に続いて、今回のコスタリカ戦で3連敗となっていた。
しかし、カタール大会が始まる前の戦績をトータルで見ると結果は異なる。日本がW杯に初出場した1998年フランス大会から18年ロシア大会までの地上波各局の代表戦の戦績を見ると、テレビ朝日は通算1勝2敗1分。勝率は約33%で、NHK(2勝8敗1分、勝率20%)やTBS(1敗、勝率0%)よりも勝率はよかった。
しかし、カタール大会でNHKがドイツ戦を中継して勝利を収め、テレビ朝日がコスタリカ戦を中継し敗戦したことで、2局間の勝率が逆転。(NHKが27.3%、テレビ朝日が25%)テレビ朝日は全局ワースト2番目の勝率になってしまった。
ちなみに、地上波の中で最も勝率がいいのは日本テレビ。10年南アフリカ大会のオランダ戦(勝ち)、14年ブラジル大会のギリシャ戦(引き分け)、18年ロシア大会のセネガル戦(引き分け)と負けが無く、勝率100%を維持している。
日本のグループステージ突破がかかったスペイン戦(12月1日)の中継を行うのは、地上波全体で2番目に勝率がいいフジテレビ(1勝1敗、勝率50%)。ただ、テレビ朝日と同じく02年の日韓大会以来勝利がない。勝利の女神は日本に微笑むか。