サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会グループH第2戦の韓国対ガーナ戦で主審を務めたアンソニー・テイラー氏(44)のジャッジをめぐり、韓国人ファンがSNSを通じて抗議したと地元メディアが2022年11月29日に報じた。
アディショナルタイム怒涛の攻撃も得点ならず
W杯カタール大会グループH第2戦は28日にエデュケーションシティスタジアムで行われ、韓国がガーナに2-3で敗れた。
韓国は前半24分に先制を許すと続く34分に追加点を奪われ前半を0-2で折り返した。後半13分にFW趙圭誠(チョ・ギュソン、24)がヘディングシュートで1点を返し、16分にも趙がヘッドで押し込み同点に追いついた。
流れが韓国に傾きかけた後半23分にガーナMFモハメド・クドゥス(22)がこの日2点目となる逆転ゴールを決めた。試合はガーナが1点リードでアディショナルタイムに突入。韓国は怒涛の攻撃で得点を奪いにいくもゴールは遠く、勝ち点を奪うことができなかった。
アディショナルタイムでの猛攻むなしく敗戦した韓国。地元メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、アディショナルタイム終了のタイミングに不満を抱いた一部の韓国人ファンがテイラー主審のインスタグラムとみられるSNSアカウントに抗議のコメントを投稿したと伝えた。
「なぜコーナーキックを与えなかったのか」
韓国はアディショナルタイム10分過ぎにコーナーキックを獲得したものの、テイラー主審はコーナーキックの機会を与えず試合終了のホイッスルを鳴らした。
ピッチでは韓国選手がテイラー主審に詰め寄り抗議する場面が見られ、パウロ・ベント監督(53)もベンチから飛び出して猛抗議。テイラー主審は韓国選手団の抗議を一切受け付けず、ベント監督にレッドカードを提示した。
「朝鮮日報」は「コーナーキックを奪ったガーナ戦主審インスタに...韓国人俳優が『怒りのタコ』投稿」などのタイトルで記事を公開した。
記事では一部の韓国サッカーファンがテイラー主審のものと推定されるインスタグラムアカウントに「なぜコーナーキックを与えなかったのか」などの抗議のコメントを投稿したと伝えた。俳優のリュ・スンリョン氏(52)はタコの絵文字を投稿したという。
同メディアによると、スンリョン氏が投稿したタコの絵文字画像がSNSで急速に拡散されるとスンリョン氏は絵文字を削除し「申し訳ありません。(絵文字は)すぐに削除しました。考えが浅はかでした」と謝罪のコメントを投稿したという。
テイラー主審のものとみられるアカウントには、29日17時現在も、韓国語でのコメントが秒単位で投稿されている。
グループステージ突破に黄色信号が灯った韓国は、12月2日の第3戦で強豪ポルトガルと対戦する。