「性の商品化が顕著」「社会的責任が問われています」 駅広告への「性的」批判騒動、立憲・尾辻氏が真意説明

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   女性キャラクターを使った屋外広告を「性的」だと指摘し、賛否を集めている立憲民主党の尾辻かな子前衆院議員。

   2022年11月28日に真意を説明し、「女性の性の商品化に無自覚」などと問題点を挙げている。

  • 尾辻氏のツイッターより
    尾辻氏のツイッターより
  • 尾辻氏のツイッターより

リプライ欄には5500以上の意見

   話題の広告は、JR大阪駅に掲出されている。麻雀ゲーム「雀魂」とテレビアニメ「咲-Saki-」のコラボを告知する内容で、バニーガールや水着、ワンピース姿の女性キャラクターが載っている。

   尾辻氏は26日、現地で広告を目撃したとして「2022年の日本、女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか...。」とあきれるような感想をツイートした。

   投稿は1万2000以上リツイートされ、リプライ(返信)欄には5500以上の意見が書き込まれた。尾辻氏はその後、議論が過熱するあまり脅迫メールが届いたり、セクハラともとれる写真を送り付けられたりする被害にあったと訴えた。

   尾辻氏は28日、改めて広告に言及し、公共空間に露出度の高い服装のキャラクターが展示されているのは「女性の性の商品化に無自覚」「環境型ハラスメントの類型にもあたり得るものです。そして、広告出稿ガイドラインをパスしたことも驚きました」と疑問視した。環境型ハラスメントは職場でのセクハラ行為を指し、従業員の意に反する周囲の性的言動により、業務に支障をきたすことがある。

「今の日本の現状が可視化されることになった」

   尾辻氏は今回の広告について「広告出稿、広告掲示企業のジェンダー平等に対する社会的責任が問われています」「日本のジェンダー平等が達成されていないことを示す一つのシーンであると思いました」と問題の根深さを指摘し、寄せられた意見を見て改めて認識したという。

「公共空間への広告について、 男女の非対称性、女性の性の商品化など女性の人権について、議論になればと思いましたが、私へのレスポンスは、奇しくも今の日本の現状が可視化されることになったと思います」

   脅迫や殺害予告には法的措置を講じる構えを示している。

   もっとも、「マンガを読む、読まない、アニメを見る、見ないは個人の選択です。また、コラボのスマホゲームで遊ぶことも個人の選択です。そのような作品の存在、その作品を愛好する、楽しむことに異論はありません。私は上記の広告について、女性の性の商品化が顕著であり、驚いたことを表現しましたが、 規制については何も言及しておりません。 広告を法、条例で規制することは抑制的で慎重であるべきだと考えます」とキャラクター自体を否定したわけではないとする。

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