どうして「シニア俳優」でラブコメを表現?
話題のCMは、TikTokなどで活躍する映像作家・セカイ監督が手掛けた。取材に対しセイヒョーは、「インターネットではテレビCMとは異なる話題性が重要」だと考え、SNSでの動画プロモーションを得意とするセカイ監督に依頼したと明かす。
セカイ監督が同社のCMを手掛けるのは2度目で、前作は夏ごろに「放送事故すぎるアイス屋さんのCM」というタイトルで投稿されている。制服姿のシニア俳優がラブロマンスを演じたもので、こちらが好評だったことから2作目も依頼したそうだ。
それでは今回、セカイ監督はなぜベタな学園ラブコメをシニア俳優で表現したのか。J-CASTニュースの取材に対し、セイヒョーを通じて次のように答えた。
「シニア俳優にしたのはセイヒョーが老舗のアイス屋さんだと表現するためです。
ラブコメの理由ですが、セイヒョーさんといえばもも太郎アイスだと思うのですが、食べてるターゲットは誰かと考えたときに最初に学生を思い浮かべたんです。
なのでおもしろおかしくアイスを食べられないかと考えたときにラブコメのあるあるは共感がとれるし面白いなと思ったのがきっかけです」
セイヒョーは1916年に製氷会社として創業。老舗氷屋としての技術を用いて、アイスクリームや製氷・和菓子などを製造・販売している。「もも太郎」は新潟のソウルフードとして長く愛されており、セカイ監督はそういった老舗らしさを伝えたかったという。
登場するキャラクターについては、「それぞれのアイスの味から連想して擬人化したキャラ」だそうだ。
「それぞれのプロフィールの詳細はまだ決めてないです笑。反響があれば第3作に向けて深いところまで決めようかなと思ってます」
セイヒョーは「自社内では思いもつかないような視点のCM動画となり、これまでとは全く異なるアプローチができたと考えております」と振り返る。動画の反響は予想以上で、オンラインショップでは動画公開からわずか1日で、昨年の11月の1か月分の注文件数が入ったとのことだ。