ついに「創業世代」姿消すHKT48  新キャプテンが占う「世代交代」の成否

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   福岡市を拠点に活動するHKT48が2022年11月26日、劇場デビューから丸11年を迎え、福岡市民会館(中央区)で記念コンサートを開いた。11月26日はHKT48にとっては「記念日」で、例年は本拠地の劇場で記念公演を開いてきた。記念公演をそれ以外で行うのは今回が初めて。

   グループ発足時を知る「創業世代」の1期生は、AKB48に移籍した中西智代梨さん(27)を除くと、本村碧唯さん(25)と、12月に卒業予定の下野由貴さん(24)の2人のみ。この日のコンサートの終盤、本村さんが23年夏に卒業することを発表した。半年後には1期生が姿を消すことになり、世代交代は節目を迎える。

  • グループからの卒業を発表するHKT48の本村碧唯さん。「最後の1期生」で、2017年から「チームK4」キャプテンを務めていた
    グループからの卒業を発表するHKT48の本村碧唯さん。「最後の1期生」で、2017年から「チームK4」キャプテンを務めていた
  • 卒業発表した本村碧唯さんをねぎらう同期の下野由貴さん(右から2番目)。下野さんも12月に卒業予定だ
    卒業発表した本村碧唯さんをねぎらう同期の下野由貴さん(右から2番目)。下野さんも12月に卒業予定だ
  • コンサート終盤であいさつする「チームH」キャプテンの豊永阿紀さん。2016年に4期生としてデビューした
    コンサート終盤であいさつする「チームH」キャプテンの豊永阿紀さん。2016年に4期生としてデビューした
  • 昼公演開演直後のあいさつで本村碧唯さん(左)が言葉につまり、下野由貴さん(右)の励まされる場面も
    昼公演開演直後のあいさつで本村碧唯さん(左)が言葉につまり、下野由貴さん(右)の励まされる場面も
  • 昼公演では1期生2人で「思い出のほとんど」を披露した
    昼公演では1期生2人で「思い出のほとんど」を披露した
  • 普段は「裏方」のマネジャーが壇上からペンライトの数を数えた
    普段は「裏方」のマネジャーが壇上からペンライトの数を数えた
  • 11周年記念コンサートは2日間にわたって開かれる。11月26日には全シングル表題曲が披露された
    11周年記念コンサートは2日間にわたって開かれる。11月26日には全シングル表題曲が披露された
  • グループからの卒業を発表するHKT48の本村碧唯さん。「最後の1期生」で、2017年から「チームK4」キャプテンを務めていた
  • 卒業発表した本村碧唯さんをねぎらう同期の下野由貴さん(右から2番目)。下野さんも12月に卒業予定だ
  • コンサート終盤であいさつする「チームH」キャプテンの豊永阿紀さん。2016年に4期生としてデビューした
  • 昼公演開演直後のあいさつで本村碧唯さん(左)が言葉につまり、下野由貴さん(右)の励まされる場面も
  • 昼公演では1期生2人で「思い出のほとんど」を披露した
  • 普段は「裏方」のマネジャーが壇上からペンライトの数を数えた
  • 11周年記念コンサートは2日間にわたって開かれる。11月26日には全シングル表題曲が披露された

マネジャーが壇上からペンライトの数を数える

   この日のコンサートでは、過去のシングル表題曲全15曲の披露に加えて、3つあるチームが8つのカテゴリーごとにパフォーマンスで競う、という趣向。そのうちのひとつが、AKB48の高橋みなみさん(31=16年卒業)と前田敦子さん(31=12年卒業)のデュエット曲「思い出のほとんど」をチームごとに歌う内容で、昼公演ではチームK4から下野さんと本村さんが登場。涙ぐみながら歌い上げた。

   各チームのパフォーマンスは、観客がペンライトをチームごとに決められた色に変えて投票する仕組み。普段は裏方のマネジャーが壇上からペンライトの数を懸命に数え、昼公演はチームT2、夜公演はチームK4が優勝した。

   本村さんは、元々は「泣き虫キャラ」だったが、10年以上にわたる活動を通じて、さまざまな分野で頭角を現してきた。バラエティー番組「HKT48のおでかけ!」(13~17年、TBS)のアウトドア企画では、火を起こしたりする手際の良さでメンバーを驚嘆させた。ダンススキルはグループでも指折りで、17年には指原莉乃さん(30=19年卒業)がプロデュースするアイドルグループ「=LOVE」(イコールラブ)の振り付けを担当。20年にはHKT48内のダンスユニット「Lit charm」(リットチャーム)を立ち上げ、「社長」のあだ名もついた。

   22年10月に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開いたコンサートの終盤には、チャイムとともに登壇し、「クラス替え」と呼ばれるチーム再編成と人事異動を発表する役割も担った。そのため、「校長先生」と呼ぶ向きもあった。

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