12月が近づくにつれ、店頭には数々なクリスマスグッズが並ぶ。ツイッターでは、なかでも一風変わった「なまけもの」のクリスマスオーナメントに注目が集まっている。どういうわけか電飾に巻かれ、吊るされたような状態になっているのだ。
このなまけものに何があったのか。J-CASTニュースは、販売するFrancfranc(東京都港区)に取材した。
「ツリーを一層引き立ててくれるアイテムです」
話題になったのは、「ファブリックオーナメント なまけもの ライト」というクリスマス用の飾りだ。高さは20センチ程度で、値段は税込み1300円。色とりどりの電飾でぐるぐる巻きになり、両手を挙げた状態でぶらさがっている。表情はどこか幸せそうで、目を細めながら微笑んでいる。公式サイトでは次のように説明されている。
「なまけものにライトが巻きついているユニークなオーナメントです。ツリーを一層引き立ててくれるアイテムです」
ツイッターでは2022年10月下旬ごろから、商品を店頭やインターネットで見かけたとする人々から驚く声が広がった。
「どういうこと?Franc Francさん...?!」
「最近広告でよく出てくるFrancfrancのこれがシュールで面白い。ナマケモノがライトで縛られておる」
「実は再入荷待ってるんだけどFrancfrancのこのナマケモノ、なんでこんなんなってんのにこんな恍惚とした顔しとんの?」
中には1万2000件のリツイート、1万3000件の「いいね」が寄せられる大きな反響を生んだ投稿もあった。
「自分が飾ろうとしていた電飾に自ら絡まってしまった」
ツイッターでは「なんでこうなった!」「状況が謎でかわいい」などと、なまけものの状況に興味を持つ声もあがっている。Francfrancの開発チームは11月8日、取材に次のような設定を明かした。
「なまけものがクリスマスの準備をしている途中で、自分が飾ろうとしていた電飾に自ら絡まってしまった、というゆるーいストーリー設定です」
SNSでなまけものに大きな注目が集まったことを受けては、次のように受け止める。
「私たちもなまけものの性格を想像しながら、こんな状況起こりそう~、こんな格好させたらかわいい~と楽しんで開発した商品です。このオーナメントをきっかけに、クリスマスならではのわくわくムードを楽しんでいただければ幸いです!」
Francfrancによれば、なまけもののオーナメントは2019年のクリスマスから販売している。なまけものを起用した理由については、「あえて意外性のあるモチーフを使う事で、ついつい笑ってしまう楽しい時間や、お友達との話題のきっかけになると良いと思ったため」という。
当初は2種類の展開だったものの、予想を上回る反響があったため現在は5種類のなまけものが店頭に並ぶ。今回話題になったなまけものの他、雪玉に乗っているもの、サンタ帽をかぶって枝にぶら下がっているものなどもいる。
商品は好評でオンラインショップでは入荷待ち状態が続いている。Francfranによれば入荷数が少ないうえ、SNSで話題になったため入荷してもすぐに完売しているとのことだ。
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)