サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の「アジア旋風」に韓国も乗れるか。複数の韓国メディアが2022年11月24日にW杯の特集記事を公開し、グループリーグで強豪国を破ったアジア勢の活躍に続くよう自国代表を「鼓舞」した。
「かませ犬」のアジア勢が2日連続で優勝候補を撃破
グループCでは22日にサウジアラビアがアルゼンチンを2-1で破る殊勲。前半10分にエース、リオネル・メッシ(35)にPKを決められ先制を許すも後半3分と8分に立て続けに得点し逆転で金星を挙げた。
23日には日本がドイツを2-1で破った。サウジアラビア同様に前半にPKで失点するも、後半2得点で逆転勝利。優勝候補相手から勝ち点「3」を奪った。
韓国主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、「韓国も特別な仕事をすることができる」とのタイトルで記事を公開。W杯カタール大会で「アンダードック(かませ犬)」に分類されたアジア勢が2日連続で優勝候補を撃破し「アジア旋風」が起きたと伝えた。
記事では日本代表FW南野拓実(27)とMF久保建英(21)が、韓国代表にエールを送ったことを紹介した。
南野はドイツ戦後、韓国メディアの取材に対応し「韓国チームにファン・ヒチャンを含む友達がいる。韓国も何か特別なことをする能力がある。勝つのを見たい」と語った。韓国代表FWファンとはオーストリア・ザルツブルク時代の同僚で、友人関係にあるという。
「アジアの奇跡」を続けるには...
久保はスペインのRCDマヨルカで共にプレーしたMFイ・ガンインにエールを送った。「今回の大会がイ・ガンインにとってとても重要な大会であることをよく知っている。サッカー界で一番親しい友人の一人だから上手くいければと思う」と語ったという。
韓国メディア「ニューシス」(WEB版)は、サウジアラビアと日本がそれぞれアルゼンチンとドイツを相手に逆転勝利を収め世界を驚かせたとし、24日に初戦を迎える韓国も「アンダードックの反乱」に続くと伝えた。
記事ではW杯同一大会でアジア3カ国が初戦で勝利したことは一度もなく、韓国が初戦のウルグアイに勝利すればアジアサッカーの新たな歴史を作ると指摘。ただ韓国はW杯で南米相手に一度も勝利したことがなく、「アジアの奇跡」を続けるには「南米ジンクス」を破らなければならないとしている。
グループHの韓国は24日の初戦がウルグアイ、28日の第2戦でガーナと対戦し12月2日の第3戦でポルトガルと対戦する。