サッカー元日本代表FW城彰二氏(47)が2022年11月23日、ワールドカップ(W杯)カタール大会で、優勝候補の一角と目されていたドイツ代表に2-1で劇的勝利を飾った日本代表についてコメントした。
「うれしいはうれしい。だけど...」
城氏は、自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」で日本-ドイツ戦の実況生配信を実施。2-1で日本リードのまま、7分に及ぶ後半アディショナルタイムに突入した際には、「鳴らせ、早く笛を!」と苛立ちつつも、終了のホイッスルが鳴ると「よし!終わった」と歓喜のガッツポーズをした。
なお城氏は13日、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏のYouTube動画に出演した際、森保ジャパンについて「本当に積み上げられなかった4年間」と述べ、「4年前に(森保監督が)就任した時のコンセプトは今あるのかというとない。この辺がブレていて『森保監督は大丈夫なのか?』と思っちゃう」と評していた。
そのためか、日本の勝利が決定した直後、視聴者から「森保監督に謝れ」との声も寄せられた。これに城氏は「謝れっていうか、まだ初戦だからね」と説き、「でも、ドイツは良かったね、ひどくて。ほんとに、こんなにひどいドイツは久しぶりに見たね」と、相手国の出来の悪さを指摘した。
その一方で、「勝つことが大事」とし、日本代表が後半から3バックに変更しことによりサイドで主導権を握ろうとしていたと分析したうえで、「これは本当に作戦勝ちだったと思う」「本当に素晴らしい。良かったね」と森保采配を称賛。「俺は絶対負けだと思ってたからね」と言い添えた。
ただ、配信終了間際に、共に実況していたチャンネルプロデューサーの冨留田康弘氏が「もう勝ったからなんでもありだよ。ふざけちゃったってありだよ。やったー!!」と大喜びすると、「そういうのじゃない。それがダメなの。日本の悪いところ」とたしなめた城氏。「うれしいはうれしい。だけど、『次のコスタリカに向けてこうしなきゃいけない』と考えていかなきゃいけない。(選手の)怪我の問題もあるしね」と気を引き締めていた。
城氏は1996年のアトランタ五輪グループステージで、日本がブラジル相手に1-0の勝利を収めた「マイアミの奇跡」の立役者として知られる。しかし、日本は続くナイジェリア戦を0-2で落とし、第3戦のハンガリー戦には勝利したものの、得失点差でグループリーグ敗退となっていた。