元世界王者テテに「禁止薬物陽性反応」米国報道 4年間出場停止の可能性...井上尚弥を挑発の過去も

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   プロボクシングの元WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ、34)が禁止薬物の陽性反応を示したと米国ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」が2022年11月21日に報じた。

  • テテ選手(写真:ロイター/アフロ)
    テテ選手(写真:ロイター/アフロ)
  • テテ選手(写真:ロイター/アフロ)

「これは大きな間違いであると確信している」

   記事によると、今年7 月に英ロンドンで行われた試合後の検査で禁止薬物の陽性反応を示した。テテ陣営はBサンプルをテストするよう手配したが、これも陽性だった場合、英国ボクシング管理委員会がテテに対して4 年間の出場停止処分を科す可能性があるとしている。

   テテは7月の試合でジェイソン・カニンガム(英国、33)を4回KOで下したが、英国ボクシング管理委員会から出場停止処分を受けた場合、この試合がノーコンテストに変更される可能性がある。

   テテのマネージャーであるムラ・テンギムフェネ氏は、地元の南アフリカメディア「The Daily Dispatch」の取材に対して禁止薬物の使用を全面否定した。

   「これは大きな間違いであると確信している。私がゾラニと一緒にいる間、彼は一度も検査で陽性反応を示したことはない。彼のキャリアの最後の最後にこんなことになるなんて困惑している」と胸中を明かした。

初防衛戦「11秒KO」で世界戦最短KO記録更新

   南アフリカ出身のテテは06年にプロデビューし14年7月にIBF世界スーパーフライ級王座を獲得。15年3月の初防衛戦では、22年12月13日に井上尚弥(大橋、29)と対戦するポール・バトラー(英国、33)を8回TKOで下し初防衛に成功した。

   17年4月にWBO世界バンタム級暫定王座を獲得し世界2階級制覇を達成し、後日正規王者に昇格した。同年11月の初防衛戦で初回11秒KO勝利を収め、世界戦最短KO記録を23年ぶりに更新。世界最短ボクサーとして注目を集めるも19年11月に行われたWBO世界バンタム級暫定王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン、32)との王座統一戦で3回TKO負けを喫し無冠となった。

   バンタム級王者時代は、対抗団体の王者だった井上との対戦をことあるごとに要求し、井上を挑発してきた。王座陥落後は世界3階級制覇を目指して階級をスーパーバンタム級に上げ、21年12月にKO勝利で再起戦を飾った。7月のカニンガム戦は再起第2戦目だった。

   前出の「ボクシングシーン」は、興味深いことにテテは18年から19年にかけて開催されたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に出場するにあたり、より強力なドーピングテストを声高に提唱していたと指摘した。

   テテは22年11月21日現在、WBOスーパーバンタム級3位、WBCスーパーバンタム級8位、IBFスーパーバンタム級6位にランクされている。プロ通算成績は30勝(23KO)4敗。

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