元世界王者テテに「禁止薬物陽性反応」米国報道 4年間出場停止の可能性...井上尚弥を挑発の過去も

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初防衛戦「11秒KO」で世界戦最短KO記録更新

   南アフリカ出身のテテは06年にプロデビューし14年7月にIBF世界スーパーフライ級王座を獲得。15年3月の初防衛戦では、22年12月13日に井上尚弥(大橋、29)と対戦するポール・バトラー(英国、33)を8回TKOで下し初防衛に成功した。

   17年4月にWBO世界バンタム級暫定王座を獲得し世界2階級制覇を達成し、後日正規王者に昇格した。同年11月の初防衛戦で初回11秒KO勝利を収め、世界戦最短KO記録を23年ぶりに更新。世界最短ボクサーとして注目を集めるも19年11月に行われたWBO世界バンタム級暫定王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン、32)との王座統一戦で3回TKO負けを喫し無冠となった。

   バンタム級王者時代は、対抗団体の王者だった井上との対戦をことあるごとに要求し、井上を挑発してきた。王座陥落後は世界3階級制覇を目指して階級をスーパーバンタム級に上げ、21年12月にKO勝利で再起戦を飾った。7月のカニンガム戦は再起第2戦目だった。

   前出の「ボクシングシーン」は、興味深いことにテテは18年から19年にかけて開催されたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に出場するにあたり、より強力なドーピングテストを声高に提唱していたと指摘した。

   テテは22年11月21日現在、WBOスーパーバンタム級3位、WBCスーパーバンタム級8位、IBFスーパーバンタム級6位にランクされている。プロ通算成績は30勝(23KO)4敗。

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