サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会が2022年11月20日に開幕し、日本人サポーターによる試合後のゴミ拾いが世界の注目を集めた。複数の海外メディアが21日に報じた。
開幕戦では開催国カタールがアルベイトスタジアムでエクアドルと対戦し、0-2で敗れた。
「自国チームが出場しなかったのに...」
米メディア「ニューヨークポスト」(WEB版)は、「日本のファンが2022年ワールドカップ開幕戦でゴミの片付けを手伝う」とのタイトルで記事を公開。自国チームが出場しなかったカタールとエクアドルの試合後、日本のユニフォームに身を包んだファンがゴミを拾うためにスタジアムに残ったと伝えた。
この様子の動画をバーレーン出身のインフルエンサー、オマール・アル・ファルーク氏が21日、インスタグラムにアップしたことで世界に拡散された。260万人以上のフォロワーを持つファルーク氏は驚きを持ってゴミ拾いを「リポート」。22日11時までに約60万の「いいね!」が付いている。
「ニューヨークポスト」はインスタグラムの動画の中でインタビューに応える日本人ファンのコメントを紹介している。
「スタジアムの掃除はカメラのためではない」
記事によると、ファルーク氏が「なぜスタンドでゴミ拾いをするのか?」と問うと、「私たちは日本人でありゴミを置き去りにしません。そしてスタジアムを尊重しています」と答えたという。
スタンドの地面に投げ捨てられていたカタールとエクアドルの国旗を拾い上げた日本人ファンは、この2つの国旗は国のシンボルであり「敬意を表している」と述べたという。
南アフリカメディア「スポーツブリーフ」(WEB版)は、「カタール対エクアドルの試合後、日本のファンがスタジアムを掃除する心温まる瞬間」とのタイトルで記事を公開。ファンによる「この高貴な行為」は新しいものではなく、18年ロシア大会の時にも見られた行為であると伝えた。
ケニアメディア「ザ・スタンダード」(WEB版)は、日本のファンがスタジアムを掃除するのはカメラのためではないとし、カタールのサッカーファンに大きな衝撃を与えたと報じた。そして4年前のロシア大会では、世界中の人々が試合後にスタジアムの掃除をする準備ができていることに感銘を受けたと指摘した。