作品を無断転用された写真家は、「自分のSNSには責任がある」と苦言
スロバキアの写真家ミハリチェクさんは11月21日、J-CASTニュースの取材に対し、インスタに投稿した「タトラ山脈の尾根」の写真は自らが撮影したものだとしたうえで、次のように答えた。
「私は、この写真家が私の写真を許可なく使用したことを確認しました。また、写真の位置情報をトルコに変更したり、写真を反転させたりしたと思っています。もちろん、私の許可なしに私の写真を使用することに同意しません。すべての写真には、多くの費用、時間、労力が隠されているため、誰かがそのように使用するのはフェアではありません。さらに、この方は写真家でもありますので、そのことを理解する必要があります」
ミハリチェクさんは、インスタ上でタカウエさんを見つけて、タカウエさんにメッセージを送ったとした。これに対し、タカウエさんは、ミハリチェクさんに謝罪したうえで、「他の誰かがツイッターに投稿したので、自分がやったわけではない」と釈明したという。しかし、ミハリチェクさんは、「ツイッターを誰が運営しているかどうかに関係なく、自分のSNSについては責任があると思います」と苦言を呈した。
タカウエさんは21日夜、公式サイトのトップページを更新し、「皆様」あてに「Twitterにおける投稿写真につきまして、大変ご迷惑をお掛けしております」と切り出したうえで、今回のことについて、次のように説明した。
「私自身、過去から現在において個展作品から広告写真に至るまで、他社作品データの盗用及び改竄等、一切行っておりません。しかしながら一方で、特にTwitterにおいて一部共同運用として他者に任せることにしてしまい、その過程において当該重大問題が発生いたしました。当然のことながら、投稿に関する確認そしてチェック等は私自身の責務とするべきところですがそれを怠っていたとともに、このような運用となってしまったことについても大いに問題があり、当該問題に対する責めは私にあるものと考え、お詫びの言葉すら見つかりません。重ねて恐縮ですが、応援していただいていた方々、各社関係者各位、そして皆様に対し、多大なる御迷惑と御心配をお掛けしたことをここに深くお詫び申し上げます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)