プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(64)が2022年11月20日にユーチューブチャンネルを更新し、今オフ活発な動きを見せる中日のトレードに関して独自に予想した。
「見返りにはある程度実績のあるピッチャー」
中日は今オフ2つのトレードを成立させており、11月15日に阿部寿樹内野手(32)と楽天・涌井秀章投手(36)、18日には京田陽太内野手(28)とDeNA・砂田毅樹投手(27)の交換トレードが成立した。
高木氏は第3のトレードとして中日の捕手に注目。木下拓哉捕手(30)が8月に2軍落ちしたことに言及し「まだリード面では勉強不足なのかなと考えると(中日は)キャッチャーを欲しがっているのかなと」と推測。そして「ある程度ゲームに出ていて実績のあるすぐにでも使えそうなキャッチャーは欲しいよね」と私見を述べた。
木下は8月24日に出場選手登録を抹消され、入れ替わりで石橋康太捕手(21)が昇格した。スポーツ紙などの報道によると、立浪和義監督(53)は木下を2軍に落とした理由について「リード面の迷い」などを挙げた。
高木氏は中日がトレードで捕手獲得に動いた場合、捕手をトレード要員として用意できそうな球団として日本ハム、ヤクルト、広島、ソフトバンクを挙げ、中日のトレード要員は投手になるだろうと推測した。
「(トレードの)見返りにはある程度実績のあるピッチャーだろうな。もう野手は出せないよ。(トレードで)ピッチャーを2人補強したというのは、ピッチャーを出す準備があるからピッチャーを取ったんじゃないかという気もする。あるとしたら福谷(浩司)とか。(福谷の)実績を考えたら他のキャッチャーと代えてもいいのかなという気がする」
「日本ハムはピッチャーが1枚でもほしい」
慶大出身の福谷は12年ドラフトで中日から1位指名を受け入団。プロ2年目の14年は72試合に登板して2勝11セーブ32ホールドを記録した。20年には14試合に先発して8勝2敗。21年は自身初の開幕投手を務めた。
高木氏は古巣・日本ハムのチーム事情を分析し、中日とのトレード候補として清水優心捕手(26)の名を挙げた。清水はプロ8年目の今季は30試合の出場に留まり打率.194、3打点、本塁打ゼロに終わった。
高木氏は「(日本ハムはFAで)伏見(寅威)を取ったでしょ。宇佐見(真吾)がいるでしょ。(捕手は)あふれてくるんだよね」とし、「(清水の)今年の使われ方からすると、将来的に使われるかなというとそうでもない。日本ハムはピッチャーが1枚でもほしいという事を考えると俺だったら仕掛ける」との見解を示した。
他球団のトレード候補としてヤクルト松本直樹捕手(29)、広島・中村奨成捕手(23)らの名をピックアップし、来季の中日について言及。「今年最下位なわけだから大丈夫も何ももう上しかないわけだからそれを目指して色々チームの変革とか編成を今一生懸命している段階だろうからやってみないと分からない。そんなに悲観的になる必要もないし、まだまだ分からない」と期待を込めた。