ルールではなかったAKBの「恋愛禁止」 あくまで暗黙の規範...問い直されるアイドルの在り方

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スキャンダル「まねしていいとは絶対に思わない」との整合性は...?

   今回の一件は、グループに在籍しながら恋愛することの是非に加えて、過去の発言との整合性も問われることになりそうだ。

   岡田さんは17年の選抜総選挙の開票イベントのスピーチで、

「今のAKBグループは、スキャンダルだったり問題を起こして、それをネタにしたり話題にしたり、そこではい上がるメンバーがよく見られます。(それでも)いいと思うんです。皆が真面目じゃ絶対つまらないし、そういう人がいてもいいと思うので...。でもそれをまねしていいとは絶対に思わないし、自分は真面目にやっても、いつか必ず48グループのてっぺんを取れると信じています。真っ直ぐに頑張っている人が報われるように、グループを変えていきたいです」

と話し、スキャンダルや問題を起こすメンバーを批判していた。この年の総選挙では、岡田さんがスピーチする前の段階で、NMB48の須藤凜々花さん(25=17年卒業)が結婚の予定を発表していた。

   もっとも、岡田さんは明示的に須藤さんを批判したわけではなく、論理的には、今回の岡田さんの事案が「スキャンダル」ではない、と主張することも可能だ。ただ、それがファンに受け入れられるかは不透明だ。

   アイドルグループメンバーの恋愛や結婚がファンに歓迎されるケースもある。新潟を拠点とする3人組アイドルグループ「Negicco」(ねぎっこ)は、3人とも19年から21年にかけて結婚。そのうち2人が22年に出産し、残る1人も22年中に出産予定だ。Negiccoは03年に結成。19年という活動歴の長さに加えて、メンバーも全員が30歳を超えたことも背景にあるとみられる。こういった点も含めて、今回の事案を受けて「恋愛禁止」をめぐる規範が変化するかが焦点になりそうだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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