近年のAKBは「確実に話題になりにくくなっています」
大島氏は、まずレコード大賞の優秀作品賞落選に対するAKB48メンバーの謝罪について、ファンに対しての呼びかけというよりは、世の中全体に対するアピールの意図が感じられると指摘する。その理由として、AKB48は近年の活動そのものが世の中から必ずしも強い注目を浴びていないのではないかとした。
「AKBの向井地美音さんや岡田奈々さんによる『レコード大賞落選についての謝罪ニュース』を聞いた世間の方はどう思ったでしょうか? 私の想像ですが、恐らく、『え? AKBって12年も連続でレコード大賞に入選してたの?』といった思いを抱いたのではないでしょうか?」
大島氏は、謝罪することでニュース化され、世の人々の目に触れることの意義を説明する。
「近年のAKBは前田敦子さんや指原莉乃さんがいたころに比べれば、どう見ても勢いは弱く、以前に比べれば確実に話題になりにくくなっています。しかし、今回、向井地さんらが謝罪したことで、AKBという名前がメディアに取り上げられ、『謝罪する必要はない』といった反響を呼びました。つまり、過剰とも言える謝罪を行い、一定の宣伝効果を期待した可能性はあります」
また、AKB48が落選した理由について、大島氏は「楽曲の売り上げと世の中における認知度が選考基準に達しなかったからではないか」と推測している。