元サッカー日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏(41)は、2022年11月17日にUAE・ドバイで行われた日本対カナダ戦を、自身のYouTubeチャンネルで実況配信した。
歯に衣着せぬ表現で選手たちにゲキを飛ばす中、森保一監督(54)が相手のコーナーキック後に取った「メモ」に激怒。「今メモしたってダメなんですよ!」「そういうところ俺がものすごく嫌なんですよね」などと苦言を呈し、即座に選手に指示を出すべきだと主張した。
「俺を、ワールドカップに連れて行かなきゃいけなかったんですよ!」
闘莉王氏はこの日、ホテルの中で代表戦のテレビ中継を観戦。YouTubeチャンネル「闘莉王TV」を通じ、試合実況の様子を生配信した。
代表メンバー発表後の11月4日の動画では、選出されたFW3選手(浅野拓磨、前田大然、上田綺世)について、「ヘボ、ヘボ、ヘボ。3人をミキサーに入れて、1人だけの選手を作るんだったら、それも作れないくらい3人ともヘボ!」と酷評するなど、容赦のない評価を下していた闘莉王氏。この日の試合でも、たびたびボールを奪われた浅野選手に対し「3回取られてる。ここがヘボだって言ってるんですよ!」「また取られたヘボ!どフリーで取られている」などと厳しい言葉をかけ続けていた。
そしてこの日、厳しい言葉が向けられたのは選手だけでなかった。
前半21分、カナダ3本目のコーナーキックに相手選手が合わせて同点に追いつかれたシーン。闘莉王氏が「(過去のCKは)2回ともヘディングされている。こういうのも直していかないといけない」と警戒していた矢先の失点だっただけに、「だから言ってるじゃないですか。これは俺がサッカーを知ってることになるんですよね?じゃあ、森保監督が俺を、ワールドカップに連れて行かなきゃいけなかったんですよ!」と語気を強めた。
「今起きたこと、あとで注意したって意味ないんで」
そして失点直後のテレビ中継では、森保監督が手に持ったメモを取る姿が映された。これを見た闘莉王氏が激怒。「今メモしたってダメなんですよ!(CK)1本目のとき注意すべきだったんですよ!」と声を荒らげ、即座に選手に指示・注意すべきだったとした。
さらに闘莉王氏の怒りは続く。前半29分、カナダ4本目のコーナーキックをペナルティエリア内の谷口彰悟選手がヘディングでクリアし、再びコーナーキックとなった。この直後には、森保監督が横にいたコーチとともにメモを取る姿が映された。
これを見た闘莉王氏は手で顔を覆い、「両方ともメモしたって意味ないんだから...」と天を仰いだ。さらに「そういうところ俺がものすごく嫌なんですよね。今起きたこと、あとで注意したって意味ないんで。もう、早く注意することですよ。ここで指示出さないと...」と、森保監督の動きに苦言を呈した。
その後、視聴者から「監督がメモを取ったところを後から指示されたら、そのシーンを思い出せるか」という質問が寄せられると、闘莉王氏は「思い出せるわけないです」と即答していた。