「インボイス」で年収1000万円超の漫画家も廃業検討...エンタメ団体が悲痛な訴え 「フリーランスだけの問題ではない」これだけの理由

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「社会全体に影響すると思います」

   「インボイス制度を考える演劇人の会」からは、丸尾聡(劇作家、演出家、俳優)さんが登壇。演劇業界ではまだインボイス制度について広まっておらず、議論も進んでいなかったという。こうした状況を危惧した若手の演劇人から声が上がり、丸尾さんが代表世話人を担った。

   丸尾さん自ら現場などで行ったヒアリングでは、まだまだ制度について知らない人が多かったと述べる。とくにインターネットに触れない世代には制度が分かりづらく、周知も届いていないという。

「演劇界の中でインボイス制度に関する認知がほとんど広がっていない問題があります。もちろん僕たちの勉強不足もあるでしょうが、やはりこの制度を実施するとなったとき、一体どうなるのか、という説明が足りなかったことも事実ではないかなと思います。
このままだと本当に日本の文化・芸術の未来が先細っていくということは、もう明らかだと思います」

   会見と超党派によるヒアリング後の個別取材では、今回の会見でインボイスに反対する動きが目立ち始めたとのは良いことだと振り返った。

「インボイス制度はフリーランスだけの問題ではありません。インボイス制度導入に伴う事務処理には手間がかかり、労力や人件費を要します。これは値上げなどの形で社会全体に影響すると思います」

    (J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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