元中日コーチ、涌井獲得は「100%びっくりしてない」 与田監督時代から「興味を示していた」裏事情

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   プロ野球中日の元コーチで野球解説者の中村武志氏(55)が2022年11月15日に公開されたユーチューブチャンネル「野球いっかん!」に電話出演し、中日と楽天の間で成立した交換トレードに言及した。

  • 涌井投手(写真:AP/アフロ)
    涌井投手(写真:AP/アフロ)
  • 涌井投手(写真:AP/アフロ)

「涌井のトレードは色んなことで成立はしなかった」

   中日、楽天両球団は11月15日に中日・阿部寿樹内野手(32)と楽天・涌井秀章投手(36)の交換トレードが成立したことを発表した。

   阿部は今季133試合に出場し打率.270、9本塁打、57打点を記録。7年間のプロ通算は、打率.261、35本塁打、203打点の数字を残している。一方の涌井は今季10試合に登板し4勝3敗、防御率3.54。プロ通算で154勝37セーブを挙げている。

   中村氏は今回の交換トレードについて「それほど100%びっくりはしていない」と明かし、その理由に言及した。

「涌井投手は以前から3、4年前くらいから球団の首脳陣の人たちが興味を示していたんですよ。色んなことで成立はしなかったんですけど。そういう話はね。噂話に毛が生えた程度の話は耳に入っていたので」

「内野をできる長打力のある外国人を狙っているかも」

   与田剛監督時代にフロントが涌井に興味を示したという。中村氏は与田政権の19年から21年まで1軍バッテリーコーチを務めた。

   中村氏は今季阿部が打線の主軸としてチームをけん引したことを認めながらも「ドラフトで中日は若い内野手を取っていた。立浪監督が就任した時に血を入れ替えるというか若い選手のレギュラーを作るというか。勝つことは当たり前ですけどもチーム作りという点でもかなり重視していた」と分析した。

   さらに「これは想像の部分ですけど」と前置きし、「外国人選手を積極的に球団が取りに行く姿勢を見せているので、もしかしたら内野をできる長打力のある外国人を狙っているかもしれない。高橋周平をサードに固定して来年は回すという意思かもしれない」との持論を展開した。

   コーチとして3年間、阿部と接してきた中村氏は「野球に対する姿勢は抜群で研究熱心。悪いところがないのが悪いのかなと思うくらい真面目」と人柄を高く評価。涌井に関しては「チーム成績、個人成績以外の部分でかなり選手たちは勉強になるんじゃないですかね」とし、「(現役は)あと3年くらいだとは思うが、色々な意味でチームにはプラスになると思う」と期待を寄せた。

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