「内野をできる長打力のある外国人を狙っているかも」
与田剛監督時代にフロントが涌井に興味を示したという。中村氏は与田政権の19年から21年まで1軍バッテリーコーチを務めた。
中村氏は今季阿部が打線の主軸としてチームをけん引したことを認めながらも「ドラフトで中日は若い内野手を取っていた。立浪監督が就任した時に血を入れ替えるというか若い選手のレギュラーを作るというか。勝つことは当たり前ですけどもチーム作りという点でもかなり重視していた」と分析した。
さらに「これは想像の部分ですけど」と前置きし、「外国人選手を積極的に球団が取りに行く姿勢を見せているので、もしかしたら内野をできる長打力のある外国人を狙っているかもしれない。高橋周平をサードに固定して来年は回すという意思かもしれない」との持論を展開した。
コーチとして3年間、阿部と接してきた中村氏は「野球に対する姿勢は抜群で研究熱心。悪いところがないのが悪いのかなと思うくらい真面目」と人柄を高く評価。涌井に関しては「チーム成績、個人成績以外の部分でかなり選手たちは勉強になるんじゃないですかね」とし、「(現役は)あと3年くらいだとは思うが、色々な意味でチームにはプラスになると思う」と期待を寄せた。