「"無限キャンペーン中"になってしまった」
影響は著名人だけでなく、民間企業にも広がっている。
製パン大手の山崎製パンは、22年9月1日~11月15日にかけて、同社製品などが当たるキャンペーン「2022 ヤマザキ 秋のわくわくプレゼント」を実施。これに合わせ、公式ツイッターのアカウントを「山崎製パン@秋キャンペーン中」としていた。
しかし、11月16日にキャンペーンが終了してもアカウント名が変えられないことから、同日、「現在Twitterにおいて頻発している事象により、アカウント名にて『秋キャンペーン中』と表示がありますが、当該キャンペーンは既に終了しております。ご不便をおかけしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます」と注意喚起の投稿を行った。
また、ツイッター上でキャンペーンを行っていたグレープストーン(東京都中央区)の洋菓子ブランド「銀のぶどう/シュガーバターの木」の公式ツイッターは、キャンペーン終了後もアカウント名に入れた「キャンペーン中」の文字が消せないとして、14日に「みなさんもうお気づきかと思いますが... ここ数日のTwitterのあれこれでアカウント名を変更できなくなり"無限キャンペーン中"になってしまった公式アカウントがこちらです」「いつになったら直せるかなぁ」と嘆いた。
政界にも影響が出ている。11月14日、ツイッターで「エッ?な、名前が変えられないの、、、絶句」と嘆いたのは、13日の熊本市長選で3選となった大西一史氏だ。大西氏は今回の市長選に合わせ、アカウント名を「熊本市長候補 大西一史11/13投票日」としていた。
しかし、選挙で当選し熊本市長となったあとも、「候補」のまま表記を変えられず。大西氏は「3期目当選しても『市長候補者』のまま」と涙の絵文字を付けて嘆きつつも、「どうしようもないので、それなら常に候補者、チャレンジャーという気持ちで初心を忘れず頑張ります(キリッ)」と前向きな姿勢を見せた。
マスク氏は16日、一般ユーザーが有料で認証済みバッジを取得できるサービス「Twitter Blue」を11月29日に再開するとツイッターで発表した。同サービスは11月初めにアメリカなどで導入されたものの、アカウントのなりすましなどが相次ぎ、一時停止となっていた。認証済みバッジを持つアカウントの名前が変えられなくなったことも、同サービスの動きに絡んだものとみられている。
マスク氏は同サービス再開後に認証済みバッジを持つアカウントが名前を変更する場合、ツイッター社が利用規約を満たしているかどうか確認するまで、バッジが失われるとした。