サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会が2022年11月20日に開幕する。大会に出場するチームはそれぞれカタール入りしている中、韓国メディアが「豚肉NG」に悲痛な声を上げている。
選手は牛肉、鶏肉でたんぱく質を摂取
スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB)は、「豚肉絶対禁止カタール、代表チームも牛肉中心に栄養摂取する」とのタイトルで15日に記事を公開。イスラム国家であるカタールでは、豚肉は宗教教理に反すため搬入禁止品目に規定されており、韓国代表選手らは少なくとも3週間は豚肉を食べることができないと伝えた。
韓国の大衆的な焼肉として知られるのが、スライスした豚バラ肉を焼いて食べるサムギョプサルだ。焼いた肉は、キムチや野菜と一緒にサンチュなどで巻いて食べることもある。
同メディアによると、韓国代表に帯同している取材陣の中には、しばらくの間豚肉料理を食べることができないため、出国する前の最後の晩餐としてサムギョプサルを食したものもいるという。
記事では「韓国人と豚肉は切っても切れない関係にある」とし、W杯期間中の3週間は辛いものになるかもしれないと指摘した。代表選手らは豚肉の代わりに牛肉や鶏肉などで必要なたんぱく質を摂取するという。
「キムチを食べて選手たちが最高のコンディションで」
W杯期間中は豚肉料理を口にすることはできないが、韓国を代表する大衆的な漬物のキムチは存分に食することができるようだ。
韓国サッカー協会(KFA)は11月7日に公式サイトを通じて国内の農水産食品流通公社からW杯期間中にキムチの提供を受けることを発表した。約200キロのキムチが11日から代表のキャンプ地に配給され、歴代W杯に出場した韓国代表チームが外部機関から大会期間中に食べ物を提供されるのは今回が初めてだという。
KFAのイ・ヨンス副会長は「私たち代表チームを助けるために支援を決定してくれた公社側に感謝する。長期間の遠征には選手たちの好みに合った食事が非常に重要だ。提供してくれたキムチを食べて選手たちが最高のコンディションでワールドカップに出せるようにする」とのコメントを発表した。
グループHの韓国は24日の初戦にウルグアイと対戦し、第2戦の28日はガーナ、12月3日の第3戦でポルトガルと対峙する。