人気マンガ『作りたい女と食べたい女』(KADOKAWA)のSNSアカウントは2022年11月15日、読者からの指摘を受け、会員登録ページなどの性別欄を男女以外にも設けると明かした。
性別欄をめぐっては、性的少数者(LGBTQ)への配慮から、自治体や民間で見直したり廃止したりする動きが広がっている。
「確認不足で大変申し訳ありません」
同作は『つくたべ』の略称で知られ、「日常生活で女性を取り巻く生きづらさや違和感を『食』の連帯を中心にすくい取りつつ、レズビアンを自覚した女性二人の恋愛を丁寧に描く物語」(KADOKAWAプレスリリースより)となっている。
宝島社の漫画賞「このマンガがすごい!2022」オンナ編で2位に選ばれ、NHKの"夜ドラ"枠で11月29日から実写放送する。
11月15日の3巻発売を記念し、日本での同性婚法制化の実現を支援するプロジェクト「#物語のままで終わらせない」を始めた。
作品オリジナルグッズを販売し、売り上げの一部を、同性婚実現を目指して活動する公益財団法人「Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に」に寄付する。
グッズはKADOKAWAの通販サイトで販売するが、会員登録ページの性別欄が「男性」「女性」の二択だとして、ファンから不満が寄せられた。
つくたべのツイッターアカウントは即座に反応し、15日に「確認不足で大変申し訳ありません」と投稿。「チャリティプロジェクトでは、男女のふたつの枠組みにとらわれず、すべてのアイデンティティの人が結婚という選択肢を選べる社会の実現を応援しています」と企画の趣旨を説明し、システム担当者に項目追加の依頼をしたと明らかにした。
併せて、KADOKAWAの読者アンケートページの性別欄も改修したと報告している。J-CASTニュースが確認すると、「その他」が加わっていた。
作者のゆざきさかおみさんも「こちらは私も確認不足でした。誠に申し訳ございません」とツイッターで言及し、「これを機に全体的に見直して改修してくれたら...いいな...!!」と要望した。