広島・安部は引退決意...戦力外のベテランを待つ「厳しい現実」 山口俊・平田良介に吉報は届くのか

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   ベテランを取り巻く現実は厳しい。広島を今季限りで退団した安部友裕(33)が現役引退の意向を固めたことが、地元紙の中国新聞など複数メディアで報じられた。

   菊池涼介、丸佳浩(現巨人)、田中広輔らと同世代の33歳。07年高校生ドラフト1巡目で入団すると、16~18年に球団史上初の3連覇に大きく貢献した。

  • ベテラン選手達に吉報は届くか
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松田宣浩は巨人入りも...

   16年に自己最多の115試合に出場して打率.282、6本塁打と1軍に定着すると、翌17年は123試合出場で打率.310、4本塁打、17盗塁をマーク。プロ10年目で初の規定打席に到達した。走攻守3拍子揃い、一塁、二塁、三塁と複数のポジションをこなせることから首脳陣の信頼が厚かった。昨年も85試合に出場したが、今季は1軍出場なし。ただ、ファームで37試合出場し、打率.368のハイアベレージを残すなど力は衰えていなかった。

   10月中旬に広島を退団以降、他球団での現役続行を目指した。11月8日に楽天生命パーク宮城で行われた12球団合同トライアウトに参加したが、NPBの他球団から獲得のオファーがなかったため、現役引退の決断に踏み切ったとみられる。

   今オフはソフトバンクを退団した松田宣浩の巨人入団が決まったが、NPBで現役続行を目指す山口俊、平田良介らベテランには吉報が届いていない。

   スポーツ紙デスクは

「松田が巨人でレギュラーとして期待されているかと言うとそうではない。現在の実力だけでなく、ソフトバンクの常勝軍団で中心選手として活躍した実績、明るいキャラクターでチームを盛り上げる雰囲気作りが評価を高めた要因だと思います。安部はユーティリティープレーヤーでまだまだ1軍で活躍できると思われただけに、獲得のオファーがなかったのは意外に感じますが、各球団が若返りを図っている背景がある」

と語る。

   実績あるベテランでも他球団で現役続行できるのは一握り。これがシビアな現実なのかもしれない。(中町顕吾)

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