「通行人に仕掛けて、安全なんてことはありうるのか」
まおさんの投稿に対し、ファンらから体調を気遣う声が出るとともに、突然現れた男性らが何をしようとしたのか推測も行われた。
その中には、今回の被害との関係は不明だが、「マネキンドッキリ」と称して通行人に仕掛ける動画を投稿していたユーチューバーが何人かいるとの指摘もあった。それらの動画を見ると、ユーチューバーが様々なキャラに扮して通行人を驚かせる様子が映っていた。中には、安全には配慮しているとうたうケースもあった。
まおさんは11月14日、J-CASTニュースの取材に応じ、当時の状況について語った。
それによると、まおさんが翌日のイベントで使うものを買いに行こうと1人で歩道を歩いていると、顔から全身黒タイツに黒っぽい服を着て、青のサングラスのようなものをかけた男性が、左からいきなり出て来て、「ワッ!」と声をかけた。男性は、店の側面の壁に隠れていたという。まおさんは、右に避けようとして転倒してしまったとした。現時点では、しびれなどはないものの、頭を強打したため、整形外科から2週間は安静にしてほしいと言われたという。
「リプライなどの情報を元に、マネキンドッキリで調べると、ユーチューブやTikTokで同じことをしている人がいました。身内だけで遊ぶならともかく、通行人に仕掛けて、安全なんてことはありうるのかと疑問を感じました。危ないですし、何かあったらどうするのですか?相手の方も逃げずにその場で話し合うことができたら、こんなことにはなっていません。面白半分でドッキリを仕掛けるようなことは、なくなってほしいと思っています」
まおさんが被害届を出したとした大阪府警の南署は14日、「個人情報になりますので、被害届を受理したかなどは、お答えできません」と取材に答えた。
そのうえで、一般論として、ドッキリと転倒の間に因果関係がある場合は刑法に問われる余地があると説明した。故意があると判断されたときは、暴行や傷害の罪に問われ、そうでないときは、業務上などの過失傷害が考えられるとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)